1月10日、デヴィッド・ボウイが亡くなった。
バンドをやっていると、ボウイ好きを名乗る人と知り合う機会が多々あり、かくいう私も『ジギー・スターダスト』と『ハンキー・ドリー』と1972年のライヴ盤はよく聴いた。『ジギー〜』の中では「レディ・スターダスト」が、『ハンキー〜』の中では「チェンジズ」が特に好きでよく聴いたが、他のアルバムも聴いてみたいと思うほどハマることはなかった。偶然、中古屋の激安コーナーに95年の『アウトサイド』と97年の『アースリング』が紛れているのを見つけたので買い、聴いてみたことはあるが、いずれも何だかよくわからなかった。それから、ニルヴァーナがカバーした「世界を売った男」や、オアシスがカバーした「ヒーローズ」は大好きで、相当聴き込んだが、なぜか原曲を聴きたいとは思わなかった。
私の中でデヴィッド・ボウイは、「歴史に残る偉大なロックスターであるにも関わらず何がそんなに良いんだかイマイチよくわからない人」の最高峰的存在であると同時に、「いつか必ずわかりたい人」の代表的存在でもある。
理解したいから、いつか必ず理解できるようになると思う。理解できるようになったら、どうせ、めちゃくちゃ好きになると思う。めちゃくちゃ好きになるのは目に見えているが、今のところはまだ、理解できずにいる。
結構、悔しかったりする。