コメントへの返信〜KNIGHT様宛

前回寄せていただいたコメントでは、僕の中に「楽しんでもらう」という発想が欠けていることに気付かされましたが、今回は、僕の中に「一緒に飛んでくれる」という発想が完全に欠けていることに気付かされました。

「どんだけ「個」やねん!」と突っ込まれても文句の言えないくらい自分のことで手一杯で、全く周りが見えておらず、いざ周りに目を移すと、目に耳に飛び込んでくるものの全てが、自分にとって痛いと感じられて、そうして、自分の殻の中に逃げ帰ってみると、これがまた救い難く乱雑にとっ散らかっていて、足の踏み場がなく、落ち着くに落ち着けんからとっとと掃除せぇや!…といった感じです。

でも、このままでは埒があかないので、もう少し肩の力を抜いて、鈍(どん)と構えて、視界を広く持とうと思います。そうして、解釈の幅を広く持とうと思います。スルーすべきものはスルーして(←これができたらどんなに楽でしょう)。
失ったものよりも、手元にあるものの有難みを噛み締めてみようと思います。

難しいことですが、「幸せ者」なりに何とかやってみようと思います(笑)

コメント、ありがとうございました!


反動体

一度は堕ちた自分の人生を、マイナスからゼロに戻したい一心で、攻めの姿勢をとった。その時、一気にプラスにまで持っていきたいだなんて、そんな図々しいことは一切考えなかった。ただ、あまりに攻めることに固執し過ぎて、攻めて手に入れたものを維持するということに神経が回らなかった。

手に入れたもの―それぞれが具体的に何なのかはあえて言わないけども、三つ、あった。
三つのうち一つは今にも失いそうで、一つは、失ってしまった。残る一つを何としても維持しないといけない。

最近の私の、自分でも制御困難な怒りは、不満からきているというより、不安からきている。「失う」ということへの恐怖心からきている。

「何とかしないと」と気ばかり焦って、気が気じゃなくて、自分の不甲斐なさを見境なく他人への怒りに転化して…。

今、頭の中にある言葉は、「ごめん」と、「悪かった」と、「申し訳なかった」と、それから、それから、「許してくれ」と…。

これから先、出来る限り長く、この気持ちを持続させたい。させたいけど、そうすると、跳ね返さなきゃどうにもならないものを跳ね返せなくなるだろうから、やっぱりまた、怒りに頼らざるを得なくなるだろうことを思うと、情けないし、悲しい。でも、私は本当に、救い難いアホで、他に方法を知らないんだから、仕方がない…。


コーヒーが冷たくなるまで

まだ夜は長い。何か喋ってないと不安でならんので喋ります。何杯目だかわからないコーヒーを飲みながらの寄稿です。

恋愛観…なんていかがでしょうか。僕の、恋愛観。今日、ちょっと考えてたもので。興味のない方は遠慮なくスルーしちゃってください。

僕がしたい恋愛は、めちゃくちゃ青くて、甘ったるいものです。中学生や高校生の、あれです。中学生や高校生の時に、恋愛というものに死ぬほど憧れていながら、一度も「付き合う」ということができなかったことの反動かもしれません。
明石家さんまがよく、バカみたいに甘い理想の恋愛像を語って笑いをとってますが、僕には、あれは、笑いごとじゃなくて、「わかる!」でしかないんです。

今さら羞恥心もへったくれもないので、赤裸々にだらだら喋らせていただきますと、僕は、僕の彼女に毎日会いたい。彼女にもそう思って欲しい。そして、毎日「好き」と言いたい。彼女にも言って欲しい。それから、どこがどう好きなのかということについて、いろんな角度から、次から次へと、何種類もの、何通りもの言い方で伝えたい。彼女からも、僕ほどでなくて全然構わないから、出来る限りでいいから、僕のどこがどう好きなのかについて、聞かせて欲しい。
僕の愛情表現に彼女が応えて、彼女の愛情表現に僕が応えて、お互いが自信と安心でいっぱいになれたら、最高だと思う。

恋愛の不安は死ぬほど狂おしい―ということをお互いがよく知っていて、「不安にさせてたまるか」という気持ちがお互いにあって、この気持ちの中から言葉が自然に湧いて出て―というのが幸せ。

以前の僕は、言葉なんてどうでもいいと思っていた。だからよく、怒られた。「わからない」って。僕は、好きだという気持ちは、姿勢で伝えるものだとばかり思っていた。そんな、古臭くて中途半端な男らしさがあった。でも、言葉で伝えることをしない人に、姿勢で伝えることなんてできないんだということを、知った。僕自身の失敗と後悔を通して知った。だから、あの、その、僕は、言葉を大切にしたいと思っています。

―というわけで、喋れば喋るほど自分でも何が何だかよくわからなくなってきたので、この辺でやめときます。

コーヒーが、アイスコーヒー並みに冷たくなってます。


ツケMEN

さすがにもう、中学生や高校生じゃないんだから、「変わってる」ということをカッコ良いことだとは微塵も思わないけど、でも、それでも、残念ながら、俺は変わってるんだろうなと思う。

「カッコ良いから」じゃなくて、ただ「普通=面白くない」と思って生きてきたから、そのツケが回って、いざ普通に振る舞う必要が出てきた時に、「こういう場合、普通、どうやるんだっけ…」みたいなことになってしまった。いや、もしかしたら、本当はわかっているのかも知れない。でも、頭に浮かんだ「普通」を、浮かんだ瞬間に消去してしまう癖がついてしまっている。

暗中模索。本当は猛烈に何かを、誰かを、見本に、参考にしたいと思っている。そして、色々と手に取ってはみるものの、どれもこれも決定的なものではなくて、でも諦めるわけにもいかないから、毎日何かを、誰かを探している。

変人にはなりたくない。特殊な世界でしか生きていけない人間…運良く、特殊な世界が見つかれば良いけど、もし、見つからなかったら…。


恥を忍んで

私は、バンジージャンプなんて一生しないと思うけど、もししないといけなくなったとしたら、最後のところで誰かに背中を押してもらわないと駄目だと思うのだが、この場合、私はその誰かに「飛ばせてもらった」ということになるのだろうか。
飛ぶ意志が私にはあり、飛ぶポイントまで階段を上がったのも私で、最後のところで「背中を押してもらえますか?」と頼んだのも私なのに、最後のひと押しを他人に頼んだというただそれだけのことで、私が飛んだということにはならないのだろうか。

あることについて考えて、考え抜いた果てに、決断するまさにその瞬間に、酒の力を借りた場合にもやはり、酒に「飛ばせてもらった」ということになるのだろうか。

飛ぶ意志と、階段を上がった勇気と、恥を忍んで「押してもらえますか?」と頼んだことの全てが、最後のひと押しによって、たったそれだけのことで、水の泡、台無しになってしまうのだろうか。

違うと思う。絶対に違うと思う。

もし、愛読者の皆さんの中に今、最後の一歩を踏み出しかねている人がいたら、私は声を大にして言いたい。

誰かに頼め。何かに頼れ。

ただ背中を「ポン」してもらうだけのことなんだから。遠慮するな。断るような奴は、逆に突き落としてやればいい。ロープも何も付けていない状態で突き落としてやればいい。

決断したことを実行に移せないことの方が、ずっとずっと問題なんだし、最後の一歩を誰かに、何かに、頼もうが頼ろうが、結論は揺るがないんだから。


★★★

恋を手放した。

先が見えなかった。

「付き合っている」ということだけが虚しくぶら下がっていた。

言葉が欲しかった。でも、うまく引き出せなくて、歯痒かった。

毎日毎日考えて、突き抜けて、爆発した。

私の勝手な爆発に始まって、私の勝手な爆発に終わってしまった。

本当に、悪いことをした。


核ボタン

以前の私は、自分のその都度その都度の決断について、いちいち説明することができた。それはきっと、「頭止まり」の決断だったからで、思考の全てが言葉の範囲内にあって、だから説明はできたけど、その決断について後々「正解だった」と胸を張って言える確率は5割に満たなかった。説明はできても、間違っていることが多かった。

最近の私は、自分の決断について、説明することができない。説明できないにも関わらず、不思議と自信があり、自信があるから、その都度の決断の大きさも、以前より大きなものになってきている。
以前は、それがたとえ小さな決断であっても、綿密に、説明できるまで考えて、「説明できる駅」まで来たら下車して、決断を下していたが、今は決断の大小を問わず、やはり綿密に考えはすれど、説明できる駅で下車せずに、さらに考えて、「考える」ということの向こう側まで突き抜けて、自分が自分の意思や意志の外に出るまで待って、自分が自分の意思や意志を完全に無視して決断を下すに任せている。だから最近は、「気が付けば決断していた」みたいなことになっている。

考えている自覚のある間は、まだ決断を下すタイミングではないと思っている。ある意味、決断は「下す」ものではないと思っている。手元にボタンがある間は駄目だ。頭は、パンクさせてナンボだと思っている。
もし今、「『決断』を一言でいうとしたら?」と問われたら、こう答えると思う。

「爆発」


コメントへの返信〜ネタバレ注意様宛

検索ついでにMySpaceで、「年老いたゴスペルグループ」の音源を探していただけませんか?
正式なグループ名は確か、『西大久保給食センター』だったと思います。そう、彼らの本業はゴスペルグループではなく、グループ名が示す通り、総勢586人の後期高齢者から成る慈善プロレス団体なのです。
彼らには、過去に4曲ほどシングルリリースした曲があるので、検索しやすいかと思います。以下にその4曲のタイトルを発表順に記しておきますので、見つかり次第ご一報頂けたら幸いです。

『空中ゴールデン股間』
『鯖』
『デリケートゾーンで逢いましょう』
『うんこ』


コメントへの返信〜モノノケ様宛

アンコールには、名曲「ヒザマガル」で応えてくれるそうです。
この曲は、48年間、膝が曲がるものだということを知らなかった主人公の男が、ある日、ひょんなことから膝が曲がることに気付いて、最初は嬉しかったものの、次第に曲がることを知らなかった頃の自分をいとおしく思うようになり、しまいには「こんなもん曲がらんかったらエエのんや!」と絶叫した拍子に、今度は肘が曲がることに気付いて、「俺の身体、曲がりまくりやん…」と呟いた事がきっかけとなって、ヴィジュアル系バンド『マガリマ・クリスティ』を結成したが、結成した途端に膝も肘も曲がらなくなり、代わりに鼻が曲がり始めて…という内容の曲らしいです。
トータルタイム4秒。曲調は、メンバーいわく「肉うどんから肉とうどん、さらに汁を抜いたものに一味をぶちまけた感じ」らしいです。


対バン予想〜だから私は嫌われる〜

実は密かに、『アタマクル』のステージに期待している自分がいる。だって、「アタマクル」なんだから。

「アタマクルってどんな音出すんやろ」って、しご…忍耐中ずっと考えていた。普通に考えたら、アングラ、パンク、もしくはハードコアやと思うけど、ライヴハウスが我々蝶の対バンとして選んだんやから、激しい言うてもしれてると思う。間違っても、デスメタルとかではないやろうと思う。

「アタマクルってどんな音出すんやろ」際限なく考えている内に、「もし自分がアタマクルやったら…」という危険な方向に考えが及び始めた。

まず、「俺やったら、3分に満たん曲を5曲やるな」と思った。30分の持ち時間に15分弱の演奏。この無意味な潔さに魂の違いを見せつけるのである。それから、「俺やったら、演奏する5曲のタイトルに一貫性を持たせるな」と思った。で、私なりに5曲のタイトルと、そのタイトルに見合った各曲の内容を考えてみたところ、以下のようになった。

1曲目『アタマクル』

これはもうこれしかないだろう。バンドのテーマ曲を一発目に持ってくる。詞の内容はこうだ。近所のコンビニにめちゃくちゃ可愛い女の子が働いている。で、主人公の男はその子に顔を覚えてもらうべく、毎日このコンビニに通う。しかしながら、何度行っても「ポイントカードはお持ちですか?」と訊かれる。主人公は思う。「エエ加減ワシの顔覚えたらどないや!」で、ここから一気にサビに突入―「アタマクル!」
サビ部はクイーンばりにコーラスを効かせるが、曲調自体は全体を通して南こうせつの影響を受けた人ばり。

2曲目『ドタマクル』

これはほぼスピードメタル。めちゃくちゃ速い。速過ぎて遅く聴こえるくらい速い。詞の内容はこうだ。一人でボーリングをしに行った主人公が、ボールを手にするがどれ一つとして指に合わない。仕方がないので、キッチキチのやつに指を無理矢理捩じ込んで放り投げたら腕が肩からモゲて…ここから一気にサビに突入―「い、痛いわ…」
「痛いわ…」にエコーを深くかけて「いたいたわいたわたいわいたいたたたわいいたわたたたわ」として、この残響の中で照明が落ちる。

(中国語によるMCを挟んで)3曲目『ワリマクル』

これは尾崎豊『卒業』の歌詞の一部、「夜の校舎 窓ガラス壊してまわった」をひたすら繰り返すだけの曲。ただ、アレンジに斬新な工夫が施されていて、この曲が始まるとメンバー全員ステージを降りて、メンバーと全く面識のない年老いたゴスペルグループが突如ステージ上に現れて、尾崎豊の『卒業』ではない曲をキリキリと歌い上げる。

4曲目『シリカゲル』

乾燥剤の名前を曲名にしておきながら、あえて梅雨時を舞台とした恋物語をしっとりと歌い上げる。曲調はハワイアンながら、使用する楽器は琵琶。年老いたゴスペルグループの表現力の豊かさが、歌に演奏に踊りに遺憾なく発揮される名曲。

5曲目『ワダシゲル』

私のおじいちゃんの名前。

―と、もし私がアタマクルのメンバーならこんな感じになるのだが、本物のアタマクルはどんな感じなのだろうか。どっち寄りなのだろうか。期待は募る一方だ。
いずれにせよ、本物が私版アタマクルそのまんまだったら笑う。