「FOREVER」で綴る自己変遷史

私が、生まれて初めて好きだと思い、実際に声に出して「好きだ」と言った曲は、ビートルズの『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』だった。小学1年の時、親に向かってそう言ったのを記憶している。

小学1年から、高校2年まで、私にとって、「フォーエバー」といえば、『ストロベリー・フィールズ』のことだった。この曲はレノンが、子供時代を過ごした孤児院に想いを寄せて書いた曲であって、レノンが自身の原点的なものを歌ったものだ。

高校2年の時、私の中の「フォーエバー」は、オアシスの『リウ゛・フォーエバー』に変わった。
私は始め、恥ずかしながら、オアシスの1stの良さがよくわからなかった。が、この曲『リウ゛・フォーエバー』だけは別で、初めて耳にした段階で、これはもう完全に名曲だと思った。
この曲では、「永遠に生き続けるんだ!」という、実にオアシスらしいポジティブなメッセージが炸裂していた。この曲を皮切りに、オアシスの音楽、姿勢は私に多大な影響を与え続けた。「ポジティブな思想、姿勢こそがロックでカッコいいんだ」という考え方を私に植え付けてくれたのである。そうして私は、この思想を自分の軸に据えて生きてみることにした。

紆余曲折を経て…。

先日、私にとっての「フォーエバー」が、『リウ゛・フォーエバー』から、『ファック・フォーエバー』へと移行した。「永遠に生き続けるんだ!」から、「永遠にくたばりやがれ!」への移行である。これは、私の中の、大きな変化である。「フォーエバー」の意味合いの変化がすなわち、私自身の変化なのである。

願わくば、以上3つの「フォーエバー」についての意味合いが、私の中で新旧交代、バトンタッチしていってるというよりは、積み重っていってると思いたい。34年の歳月を経て、自分の中に、3つのピースが揃ったんだと解釈したい。

ま、『ファック』を聴いてブッ飛んだ直後に、『ストロベリー・フィールズ』を聴いてブッ飛べるんだから、あんまり心配してないけどね。


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