芸歴35年

私は、現実味がなかったり、社会性に欠けていたりするものに惹かれてしまう。子供の頃からそうだ。強く惹かれてしまう。そうして、「好きこそものの上手なれ」の言葉通り、結構上手になった。

私はある種、自分の社会性の乏しさを売りにしてきた。非現実的な部分を売りにしてきた。「ね?俺って奴ぁどうしようもない野郎でしょ?」という芸風で何とかやってきた。

「笑わせる」と「笑われる」の間には天と地ほどの差がある―という、笑いの基本を忘れていた。


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