羨望トマト

私という人間は、実は、他人から嫌われるということを極度に恐れている人間なのである。そして、この生まれもったオカマのような気質に、めちゃくちゃに悩まされ続けているのである。

本当は、自分のことを好いてくれている人がいる一方で、好いてくれている人と同じ数だけ自分のことを嫌っている人がいる―というのが理想なのだが、いかんせん私は、救いがたくヘタレな人間なので、そうは問屋が卸さないのである。

世の中には、他人に嫌われることを屁とも思っていない、やたらと茎の太いドドメ色のたんぽぽみたいな人がいて、それはそれは迷惑な存在なのだがしかし、私はどこかで、彼ら(彼女ら)を、「畏敬の念」としか言い様のない陰鬱なる羨望の眼差しでもって、見つめているのである。

人間として、動物として、生物として、その生命力について、心の底の底から羨ましいのである。


3件のコメント

  1. でも明日からその人になれるとなったらいやですよね(-_-;)

    僕はおもいっきりジタバタします

    1. ですね。キムラさんのおっしゃる通りです。僕も、手足が完全にモゲきるまでジタバタするつもりです。

  2. 嫌われるのは、続けられない。ただ傷つくのがイヤだから、平気なる。好かれたくて、クルミの殻を被り顔の見えない自分を忘れて、プライドが高いだけです。

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