色彩について

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数年前、私は赤にピンときた。赤っていいなと思った。が、頭の片隅で、赤は私には明る過ぎると思っていた。だいたい、明るい赤ー朱色は、私の嫌いな色だ。

次に私が好きになった色は紫だった。きっかけは、大阪の老人施設で働いている時、私が紫の服を着たり、紫のスリッパを履いているとお年寄りが「綺麗な色」と言って喜んでくれたことだった。実際、私にとって紫は赤よりずっとしっくりきた。でも、厳密に言うと、やっぱり何かが微妙に違うと思っていた。

紆余曲折、結果、私が辿り着いたのは、赤と紫が入り混じったワインレッドだった。光の当たり方によっては黒く見えるあの感じ。濃い赤ワインの色。赤と言えば赤だが、紫と言えば紫で、赤で紫なのに総じて黒く見えるあの感じが私の一番好きな色だということにようやく気付いた。だから、最近は好んでワインレッドの服を選び、着るようにしている。自分にとって本当に好きな色こそがラッキーカラー。なるほど、ワインレッドの服を着ると、気合いの入り方が、テンションの上がり方が全然違う。

人生って面白い。自分の本当に好きな色を自覚するまでに36年もかかるんだから。

あなたの一番好きな色は何ですか?


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