花はいつも片隅に咲いていた2

男ばかりの職場の男の上司は駄目だった。上にいけばいくほど駄目だった。
女ばかりの職場の女の上司は立派だった。誰かをハミゴにすることも、誰かをハミゴにしている派閥に加わることもなく、みんな平等に接して、時にはハミゴにされている人をそっと応援していることさえあった。

「あの人(ハミゴにされていた人)には、あの人にしかない味があって、あの人にしかできない介護がある。うちの立派な戦力です」私にそっと囁いた女性の上司がいた。


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