はっきり言って、最近の俺は俺じゃない。「楽しい!」と思える瞬間が無い。笑えない。生活全体が「窮屈」の一言だ。
ただ、そんな中で唯一、俺を少しだけ、でも確実に浮遊させてくれる存在がある。それは、皆さんご存知だろうか?或いは、覚えておられるだろうか?「トライセラトップス」というバンドの音楽である。
元々、彼らの音楽は大好きだった。1st〜3rdは本当に良く聴いてたし、特に2ndは俺の好きな邦楽アルバムBEST5からすべり落ちたことがない。
先日、彼らの最近のアルバムが2枚、近所のレンタル屋でレンタル落ちで売ってたので買って聴いてみたらこれが本当に素晴らしかったので驚いた。
不動のメンバーで10年以上やってきたことの凄み。3ピースで出す音へのこだわりがもの凄い。余計な音が一切無い。和田唱の作曲能力も格段に深化してるし、俺がトライセラトップスの弱点だと思っていた「詞」も今や全然弱点じゃない。唯一、いまだに弱点と言えるのはジャケットのデザインくらいである。
一般的にはトライセラトップスの弱点は「メンバーに華がない」ことだと言われている。実際、フロントマンである和田唱は才能には定評があるがスター性やカリスマ性に乏しいし、ベーシスト林は常に口が半開きだし、ドラマー吉田は地味が服を着ているような感じである。でも、ことトライセラトップスというバンドに関してはそれでいい、それがいいんだと思う。彼らには物凄く真面目で、物凄く腕の立つ「職人」としての魅力があると思う。周りからの期待を絶妙な形で裏切り続けることを生業とする芸術家然とした魅力ではなく、周りからの期待に確実に応えながら着実に腕を上げていく職人としての魅力がトライセラトップスにはあると思う。「職人的芸術家」みたいなものにもう少し世の中の需要が高まれば彼らはもっともっと売れると思う。
実は数ヵ月前、剣吾くんと飲んでいた際に「もう一回一緒に音楽やろか」ってな話になった。そしてその時に、じゃ、もしまた一緒に音楽をやるとして、路線、姿勢をどうするのかという話になって、お互いに一致した展望が「地味でもええから、地道に長いスパンでただただ良い音楽をやっていこう」であった。
もしまた俺と剣吾くんが一緒に音を出す時が来たら、それは物凄く職人的なものになるだろうと思う。ずっとずっと解散せず、ただただ良い音楽を生み出すことのみに穏やかな情熱の火花を散らし続ける、そんなバンドになると思う。
穏やかな火花
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こんにちは、イッケイ君。
久しぶり、元気してるかい??マスキィやけど。
懐かしいな、トライセラトップス。
一回、友達の学園祭でコピーしたわ、
ポカリスエットのCMでかかってたやつ。タイトル忘れたけど。
ワウペダル踏んでた記憶があるわ(笑)。
マスキィも最近、新バンドを組んでね。
6月ぐらいにデビューライブをやろうかと考えてます。
また、対バンできたら良いね。
俺は燃えている、また、飲もう。
ウィー・アー・ロック!!