音楽を聴く。聴いている。というのは、コンポの前に好きな飲み物でも持参して、コンポと向かい合って座り、まるで音楽相手に対局でもしておるかのような姿勢でもって、全神経を集中して、出来る限り大きな音で聴くことを言うのであって、何か別のことをしながらBGM的に音楽を流している状態や、ウォークマン的なものでその場しのぎ的に、音との距離感など全く考慮せず、音楽と接しているような状態は音楽を聴く。聴いている。とは言わないのである。
これを、こんな基本的なことを、こんな重要なことをわかっていない人のどれだけ多いことか...。
本当の映画好きは出来る限りデカいスクリーン、デカい音で映画を見たいと思うものだろう。そうやって、出来る限り自らを映画の世界に埋没させたいと願うものだろう。「携帯で映画?ふざけんな!」だろう。
音楽から何かしら得ようと思うのなら、音楽の中に自らを浮かべて日々の疲れや苦悩から解放されたいと願うのなら、ちゃんと、正しい姿勢で音楽と接するべきだと思う。「礼儀」という言葉は対人間の場合にのみ使われるものじゃない。人間にしろ音楽にしろ、自分に何かしら教えてくれたり与えてくれたりする存在に対しては、礼儀をもって接するのが当然だと、俺は思う。
音楽が聴きたい
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