大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

一憩のバンド遍歴〈後編!〉

「以前、アルファベッツのライヴを見た」というドラマー、よっすぃ〜が突如出現。加入。新バンドリプライズが始動した。アルファベッツ解散からほとんどブランクを経ずにリプライズは誕生した。俺も剣吾くんも本当に「ツイてる!」と思った。何しろ、この新ドラマーよっすぃ〜、グレイトなタイミングで現れてくれただけでなく、亮さんのごとき長身(アルファベッツもリズム隊の二人が長身で、それがどこかニルヴァーナのようで俺は気に入っていた)で、さらに今まで見たことがないほどの凄腕だったのである。「アルファベッツを越えられそうだ。それもあっちゅう間に!」剣吾くんはもう少し冷静だったと思うが、俺はひたすら神に感謝するばかりだった。それからひと月ほどみっちり練習をして、初ライヴに挑んだ。演奏はアルファベッツよりもずっと安定していた。が、それだけだったらしい。俺と剣吾くんの予想を遥かに越えて、ライヴを見に来てくれた人たちは皆、アルファベッツの音、感じを期待していた。「前の方が良かった」という実際の声も聞いたし、声にならない声も聞いた。いきなりつまづいた。正直、この編成でこの後何回ライヴをやったのか、全く思い出せない。

何かしら手を打たねばならなくなった。「キーボード入れたらどうやろ?」剣吾くんの提案だった。俺はギターをもう一人、できれば女の子、を入れたらどうか?と提案していたが、剣吾くんの提案の方が圧倒的に冴えていた。キーボード、鍵盤を入れるということは「音楽史上主義でいく」ということであって、同時にアルファベッツとは全く別物として再スタートが切れるということを意味していたのである。よっすぃ〜は若干「よくわからない」といった顔をしたが、俺は大賛成。何とかよっすぃ〜を説得した。そして以前から顔見知りの腕の立つ鍵盤弾きS氏に加入を打診したがうまくいかず、「一から探そう」というわけで、フライヤーを作成。各方面に貼り出した所、ほどなくして「三宮の楽器屋でフライヤーを見た」という鍵盤弾きの女の子から連絡があり、数日後に加入、リプライズは第二期に突入した。

アビィはリプライズを救った。全く新しい空気をバンドに持ち込んでくれたのだ。まず、テクニック的には抜群だが、ロックという音楽をやるには若干上品過ぎるよっすぃ〜のドラムが、アビィの鍵盤が加わることによってバンドの音全体に優しく馴染むようになった。そして、俺のギターに関しても、鍵盤の音との兼ね合いで音の出し入れが可能になり、自然と曲の骨格、メロディを浮かび上がらせることになったのである。視覚的なものに関しては言わずもがなで、紅一点アビィの存在は「立ちドラマー」以来のインパクトであっ。

第二期リプライズのライヴは結構良かった、と思う。例えば、リプライズはアビィ加入以前から新開地のライヴバー「一番星食堂」で「small ripple」というイベントを主催していたのだが、ここでのアビィお披露目ライヴの出来は本当に素晴らしかった。「化けた!」との声も聞いたし、このライヴの模様を収録したCDは今でも俺の愛聴盤である。

で、それから第二期リプライズはどうなったのか。ここまでこの「一憩のバンド遍歴」を読んでこられた方ならおおよそ見当がつくだろう。そう、よっすぃ〜の脱退である。これに関してはあえて詳細に触れないことにする。あまりに自然な出来事だったので、「流れ」といえばそれで事足りるだろうと思う。

メンツは変われど再び3人になったリプライズは、スタジオでの練習と、神戸の小さな小さなラジオ局への出演等でそれなりに多忙だった。そしてそんな中、「ヘルプ」という形ではあるが、俺と剣吾くんのアルファベッツ時代からの友人「ツージー」が加入。サポートメンバーとして練習に、そしてライヴにも参加してくれることになった。



〜後編!?〜に続く

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

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