今日、仕事に行こうと思って電車を待っていると、目の前に俺が乗るべき電車の一本前の電車が停車した。一本前の電車なので俺は乗らない。スルーするが、その目の前に一時停車している電車、車両の片隅に座ってるオッサンから興味をスルーすることができなかった。
今にも泣き出しそうな表情を浮かべたマッチョなタモリ似のサングラスをかけたオッサンが、頭にゴジラのぬいぐるみをのせて座っていたのである。
朝から大きくすべっている。が、表情が表情だけに安易に馬鹿にするのも気が引ける。朝から大きくすべっておる上に、人に気を使わせている。なんたるふざけた野郎だ、と最初は思ったが、もしかしたらその悲壮感漂う表情はそうやって朝から人に気を使わせていることへの罪悪感、自己嫌悪からくるものなのかもしれん...と思い、数秒後、そのオッサンを乗せた電車、俺的には「電車を乗せたオッサン」が、向かって左方向に流れていくのを静かに見送った。
少し、労働意欲が低下した。
片隅の涙
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