俺は人に「尊敬してる人っておる?誰?誰?誰?」と尋ねるのが好きだ。これを聞くと相手のことが本当に良くわかるし、尊敬してる人のことを語っている時の人間の表情や声というのは、見たり聞いたりしていて本当にたまらなく嬉しくなるものがある。でも意外と「尊敬する人は?」と尋ねても、「おらんなあ」という答えが返ってくる場合が多い。って言うかほとんどの人がそう答える。俺にはこれが理解できない。俺にとって尊敬の念のない時間、人生は、アイスバーンの道をタイヤに鎖も巻かず走行しておるかの如くに不安極まるものである。
俺にとって誰かを尊敬する気持ちと、尊敬する人の存在というのは、俺が生きていく上で必要不可欠なものだ。例えば俺は何か新しい世界に首を突っ込んだ場合には、必ず真っ先にその世界で尊敬できる人を探す。尊敬する気持ちが自分の中の吸収率みたいなものを確実に、飛躍的に上げてくれるからだ。だから逆に言えば、尊敬に値する人が見当たらない世界というのは、俺が居るべき世界ではないということになる。
というわけで、今回、俺の尊敬する人物を10名紹介しようと思う。ここに挙げる10名は長年に渡って俺の人生の師として俺の中に君臨し続けてきた人達であり、今や「和田一憩」という人間の各要素を形成し、支えていると言っても過言ではない人達である。当然ながら順不同。各人に短いコメントを添えてお送りします。
★北野武(ビートたけし)/小学生時代からの憧れの人。戦って手にして、戦って手にして、今や「世界の北野」。弟子として常に鼻が高い。
★町田康(町田町蔵)/日本語の面白さ、日本語を破壊することの楽しさを教えてくれた人。基本的に俺はこの人の本しか読まない。
★リアム・ギャラガー/ロックを体現、大言することの最高峰。世界最強のヴォーカリスト。「歌」の持つパワーを教えてくれた人。
★松坂慶子/女の中の女。女性的優しさの権化。癒しの象徴。
★和田勉(わだつとむ)/親父。ものつくりをつくったものつくり。優しすぎる不良。
★松本人志/笑いは芸術だと確信させてくれた人。
★原田先生/小学4年の時の担任。鬼のように怖かったが、もの凄い美人だった。俺の中から俺の個性みたいなものをグイグイ引きずり出して、それを俺の目の前に叩きつけて「あんたはあんたでいい!」と言ってくれた、親以外では最初で最後の人。
★キース・リチャーズ/中学生の時、夢の断崖絶壁に立っていると、突如現れて軽い気持ちで背中を押してくれた人。
★ジョン・レノン/曲を書く時の心の持ち様と、本当に凄い音楽のなんたるかを教えてくれた人。
★和田一憩/好きな人間といる時の俺。ものつくりとしての俺。笑っている時の俺。
DNA〜尊敬する人〜
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