ジョン・レノンやカート・コバーンの苦悩はカッコ良い。それに比べて、俺の苦悩はどうしてこうカッコ悪いんだろう。彼らの苦悩は絵になるのに俺の苦悩は全く絵にならない。
たぶん、彼らの苦悩が金では解決できないものであるのに対して、俺の苦悩みたいなもんは金さえあればほぼ解決してしまうものだからだと思う。そこんとこの違い。天と地の差。
金がないって最低だ。全く絵にならない。もう本当に絶望的にカッコ悪い。働けど働けど金がない。感覚的には時給25円。給料日がちっとも嬉しくない。
苦悩は苦悩。背負っていると死ぬほど重くて惨めで辛いのにただただカッコ悪いだけ。金がなくて良いことなんて何もない。金がないってのはすなわち、金がないってことで、そこから何も生まれない。金が腐るほどある中でのジョンやカートの苦悩は何かものすごいものを生むような気もするし、崇高な感じがするが、金が死ぬほど無いという俺の苦悩はただただ貧相でみっともないだけだ。
小室哲哉は「音楽で罪を償いたい」と言ったが、音楽はこんな馬鹿野郎を許して、再び食わすのだろうか。俺には10円玉一つくれないくせに。
カッコ良い苦悩、カッコ悪い苦悩
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