俺はやっぱり、男ってのは破滅型がカッコいいと思う。友人や知人に「あいつ、まだ生きてるんやろか?」などと真顔を隠しながら言われてるくらいがちょうどいい。でも本当に死んじゃいけない。死にそう、でも死なない。このギリギリのライン。これを50や60になっても続けていくというのは、例えばうちの父親が結構そんな感じなんだけども本当に難しいことで、そんな生き方で生きているというのはもうそれ自体が奇跡的なことやと思うんやけど、だからそう、男がずっとカッコ良くいられるというのは奇跡と読んでも過言じゃないくらい難しいことなんだと俺は思う。残念ながらほとんどの男は30を越えたあたりから早々にオカマみたいになってしまう。
健康に気を使っている男って最低だ。と、いつも思う。金銭的な理由でならまだしも、健康面に配慮して「俺、タバコ、やめた」などと接続詞のない言い方をしている奴を見るとどうしても「カッコ悪っ!」と瞬時に思ってしまう。「誰の為の長生き願望やねん」と思ってしまう。かと言って自分がキース・リチャーズやそれこそ自分の父親みたいになれるのかというとそれもまた疑問だ。
ただ、自分が自分でなくなっていることにも気付かなくなっているような状態、自分らしくありたいという願望さえ失ったようなみすぼらしい状態でだらだら長生きするのだけは勘弁、絶対にしたくないなと心から思う。
老いパンク
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