大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

ガタガタ

前日までセットリストが決らなかった。どの曲をどう歌っても感情が入らず、「明日はたぶん駄目だな..」と思っていた。

ライブ当日、須磨に到着。海。自分とは生きる世界が違うとしか思えない、若さにまかせて浮かれている感じの男女が水着を来て常に笑っていて、「今日は本当に駄目だ..」と思った。

前日から何故か体調が悪かった。ステージの後ろにある物置場所みたいな汚い空地でずっと横になっていた。

イベントが始まった。聴いていた。どのバンドも水を得た魚のようにイキイキと演奏していて、海の家で演るに相応しい音を出していて、客もそれをものすごく喜んでいて、一緒に歌うなり踊るなりしていて、俺は人知れずズンズンズンズン追い込まれていった。

俺の出番。「誰の為に歌えばいいのか?」という疑問と、「俺が今まで書いてきた曲って..本当にイケてるんやろうか?」という前日からの致命的な不安を引きずったまま、ステージに上がった。

1.ストーカー

2.女救世主ニーズ

3.金平糖

4.孤高

の4曲を演奏した。本当は新曲「FLOWER」も演るつもりだったが、どうしてもラブソングを演る気になれなかったので削った。

案の定ガタガタだった。全く感情が入らなかった。歌詞を忘れた。コードを忘れた。最低だった。孤高を演り終えた時、ステージ上でギターを叩き割ろうとしたが、そんな根性を持てるほど、俺は金に余裕のある人間ではなかった。

歌い終えると再び空地に戻って横になった。「考えねばな..」と思った。

ソロ活動をやめるべきかどうか、今、人知れず、ものすごく考えている。たった一度のライブがうまくいかなかったからといって、俺はそこまでへこまない。それなりに経験は積んでる。ただ俺にとって最大の問題は「誰の為に歌えばいいのか?」とか「自分の曲は本当にイケてるのか?」とかいう初めて抱いた、抱いてしまった疑問であり、そんな中で「全く感情が入らなかった」という致命的な事実だ。

イベントに誘ってくれた人達に対しても申し訳なさでいっぱいだ。

いよいよもって追い込まれてきた感じがしている。

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

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