「うるせえよ馬鹿野郎!」
心中思いながら、気付けば笑顔で握手してしまってたり、謝ったりしてしまってたり、全く納得のいかない相手の主張を飲んでしまったりしている自分がいる。
俺ほどの臆病者はいないと思う。そんなことは子供の時から重々自覚していた。していたがゆえに親父が教えてくれた「ロック」という音楽、姿勢が大好きになった。「救い」になった。
親父はものすごく優しい人で、ものすごく優しい考え方の持ち主で、俺のそういった臆病な部分を一言「お前には想像力があって、先を読もうとするからや」と言ってくれて、俺の日々の自己嫌悪を緩和しながら、同時に想像力を伸ばしてくれた。
でも俺はこんな想像力はいらないと思う。言いたいことを言えず、やりたいことをやれず、人の顔色ばかり窺って、気付けば相手に笑顔でいて欲しい一心で不本意にも頭を下げてしまったりしている。
不本意が不本意を生んで、その不本意がまた新たに不本意を生んで、そうこうするうちに相手はジャンジャンジャンジャンつけあがっていって、もはや手の付けようのない、それこそ極めて不本意なバランスの上に関係が成り立ってしまって、固まって、俺にとって何が一番不本意って自分自身の有り様が一番不本意だ!みたいなことになってしまっている。
ことなかれ主義で迷宮入り。
ことなかれ主義ほど「ロック」なる言葉の真逆を行くものはないのに、俺はその真逆街道を突き進んで、その結果、迷宮入りしてしまった。
何らかの形で爆発したい。でも、もし今「よし、爆発しよう!」と決心してすぐに爆発できるくらいなら、俺は元々迷宮入りなどしていないはずで...。
あなたに笑顔でいてもらおうと思うたび、俺はあなたの主張と自分の言葉を飲み込んでいる。薬は水で飲むものだが、あなたの主張や俺自身の言葉といった違和感の塊のようなギャシギャシしたものは水ではとてもじゃないが喉を通らない。酒的なもので自分を忘れながらでなければ喉を通らない。
ズンズンズンズン駄目になっていく。それでも何とか生きていことする中でジャンジャンジャンジャン「秘密」が増えていく。例えばこのブログもこれで130本目。このブログ自体が秘密なんだから、ここにすでに130もの秘密があることになる。これを俺は可能な限り隠し通さねばならない。
俺を意のままに操るほど簡単なものはないと思う。ただ黙って、不機嫌そうにしてりゃいいんだから。
プロポ130
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