野球というスポーツには実に多くの教訓が眠っている。そういう目、「何か、人生を考える上でプラスになる『何か』を得よう」という目でみると、頭の一部、俗に「つむじ」と呼ばれている部分から、教訓と呼べそうなものが一つ、また一つと飛び込んでくる。
で、今回、語りたいのは「連敗から抜け出せないのは何故か」ということであって、いわゆる、「連敗街道」の仕組みについてである。
「連敗街道」というのはなぜ生まれるのか。ということを考えるに当たっては、かつての、たけし軍団に負けた、弱すぎる阪神などを参考にしても何も見えてこない。あれは誰の目にもただの抜本的絶望的戦力不足が原因で、連敗街道は当然で、抜け出したければ幹部が動いて、金を出して、要らぬ選手を吐き出して、有能な選手を一人でも多く迎え入れれば済むだけの話だからだ。教訓となるのはそういったケースではなく、かなり良い選手を揃えている、はっきり言って優勝だって狙えるチームが連敗街道に陥ってしまうという不可解なケースについて考えた場合である。
考えられるのは「悪循環」である。そして、悪循環というものには必ず「悪習慣」が絡んでいる。したがって、悪習慣を断てれば、悪循環はおのずと断てるのだが、人間にとってこの「習慣」ほど厄介なものはなくて、そうそう簡単に断てるものではないから悪循環も断てなくて、気が付けば悪循環自体が習慣化してしまって、朝、新聞、朝刊をみたら俺、最下位だった...みたいなことになってしまうのである。
打つ手としては「カンフル剤」というのがある。「もう何らかの変化をのんびりと待っておるような時間はない。すぐに何とかせねば!」といった場合には有効な、全く別の角度から全く異質なものを持ち込むことによって、自分の各細胞に一喝、緊張感を抱かせるといった手法だ。
嗚呼、もはや野球の話ではない。人生において、この「カンフル剤」に何を持ってくるのかというのは極めて大きな問題だ。
俺は何をもってカンフル剤にしようか。ちょっとヤバめの、ちょっとキツめの物じゃないとカンフル剤にはならないが、ゆえにちょっとチョイスを誤るとえらいことになる。
「えらいこと」がカンフル剤になるのかもしれない。
フランクリン
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