女の人にはきっと、いつまで経っても理解できないであろう「男のプライド」。一度でも男という健気な生き物と一緒に暮らしたことのある方なら、年に何度か線香花火の儚さ、地味さでどういうわけだか打ち上げられる「男のプライド」というものをよくご存知だろう。女の人の目には滅茶苦茶ちっぽけなものとしてしか映らないんだろうけども、当の本人、男にしてみればそれはちっともちっぽけなことなんかじゃなくて、まさに死活問題。自らを男として強く自覚し続けていけるのかどうか。踏み外してオカマやインポの類に転落してしまうのかどうかといった物凄く重いテーマを賭けた、一大スペクタクル、ギリギリ線上のレッドクリフなのである。
男が「男のプライド」を炸裂させる時に後先の計算なんてない。その時、その瞬間に炸裂させねば意味がない。少しでも怖じ気付いてタイミング的なものを逸するようなことがあれば明日から確実におすぎ。だから、社会的に間違えててもいっこうに構わない、俺的に正しければそれは正しいんだ!といった無茶苦茶な爆発力をたまに神様は男に授ける。
貴女にとって愛すべき、愛さねばならない、「愛してる」と固く信じなければ自分自身やっていけない対象の男がそんなプライドを炸裂させた場合には是非、ホッと暖かい溜め息をついて、「可愛いね、アンタは」とかなんとか言って、許してやって欲しい。見逃してやって欲しい。
あなたがた女の人の目にどう映ろうが、「男のプライド」を持っている間は男ってのはまだまだ大丈夫。「自分は男でありたい!」と願ってるんだから。葛藤してるんだから。戦ってるんだから。
男たりたいんだから
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