早い話が酒の話。
酒というものは喜怒哀楽―この四項目全てに関してとりあえず一度は膨張させてくれる。そして、度を越すと破裂する。だから、「喜」と「楽」に関しては、ギリギリ限界のところ、破裂寸前のところで止めるべきで、「怒」と「哀」に関してはあえて限界を越えて破裂させて、0に戻せたら、戻せたと感じたらそこで止めるべきだと思う。
酒に「変換」機能はない。錯覚はさせてくれるが、実際は酒にそこまでの能力はない。例えば「怒」を「喜」に変えたり、「哀」を「楽」に変えたりする機能はない。ただただ、各感情を膨張させてくれて、その時、その瞬間、人生全体で言えばほんの束の間、一瞬、いろんな事を忘れさせてくれるだけだ。
ところで、俺が阪神ファンになったきっかけは、名将・野村克也が駄目虎軍団を立て直すべく監督に就任したあの瞬間であった。当時の阪神球団は意地でも金を出さなかった。だから、当時の1番坪井、4番新庄、5番桧山、エース薮といった貧相な戦力で結果を出さねばならなかった。が、俺は馬鹿だからノムさんなら何とかなるんじゃないか?と思って、できる限りリアルタイムで試合を観、その日その日の結果をカレンダーに書き込んでいた。が、抜本的に戦力不足なので、名将が采配を振るったところで、最下位は最下位だった。
抜本的な諸問題。これを解決せねば、酒も克也も機能しない。
フーセンの虎
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