去年の中盤から終盤にかけて、俺の中で一大変化があった。長年に渡って不変だった俺の好きな色=赤が紫に変わったのである。これはれっきとした一大事である。
きっかけは職場に紫のポロシャツを着ていったことだった。「綺麗な色の服を着てるねぇ」お年寄りが口々に言う。紫以外の服には何の反応もないのに、紫の服には驚くくらい反応があって、お年寄りが無類の紫好きだということが判明。「それなら」と、紫のポロシャツをさらに買い足して、ほぼ毎日、着ていったのである。
そんなある日、自分の中で何か化学変化的なものを感じたのだ。紫の服を着ていると不思議と闘争心が湧く。それも、赤のようにあからさまな、周りにアピールする形の闘争心ではなく、人知れず自分の中で燃える炎といった感じの闘争心。この闘争心が自分の能力的なものを数パーセント上げてくれているような気がしたのである。
「自分はデキる」という自己暗示。これが紫の服を着ることによって可能になる。ということに気付いたというのは俺にとって本当に大きな収穫だ。
人間は人間が思っているほど複雑怪奇なものじゃなくて、実はめちゃくちゃ単純なものなのかもしれない。人間=複雑怪奇だとする考え方は人間の希望的観測でしかないのかもしれない。だから、ひょっとしたら、自分の能力みたいなものも、日々のちょっとした気付きと工夫の積み重ねで、思っている以上に引き上げられるものなのかもしれない。
紫
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