「見るもの全てが輝いて見える」ってな表現があるが、今現在の俺の生活において「見るもの全てが輝いて見える」のは唯一、夜勤明けが晴天だった場合である。
何しろ一晩中、こちらでナースコールが鳴れば駆け付け、あちらでナースコールが鳴れば駆け付け、定時にはオムツ交換に駆けずり回り、少しでも手が空けば机の上に書類関係を出してカリカリカリカリ書き物をして、気が付くと朝。お年寄りを起こして回って朝食の準備をして、それから急ぎ下階に降りて朝礼に出席して...ってな具合なんだから、タイムカードを押して外に出て、キラキラキラキラ、晴天だった場合の嬉しさったらないのである。
外に出たらとりあえずビールを買って、商店街を斜め目線で眺めつつ通り抜けて、その辺の公園のベンチに座って、煙草に火をつけて一息つく。この瞬間は本当に最高だ。
日頃、もっと堂々としててもいいよなあ...俺。なんてことをしみじみ思う。自分の仕事に誇りを持てていて、ゆえに、自分なりにめちゃめちゃ頑張れているのにどうしてこうも肩身が狭いんだろう、窮屈なんだろう...と思う。
あ、ごめん。ビールなくなった。買いに行こ。ほんで次はあの公園に行こ。
シャイニング・アルコール
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