俺にとって心から落ち着けて、さらに心地よく胸躍る場所と言えば、いつの時代も中古CD屋なのだが、これがここ数年間でバタバタと潰れていっている。
例えば梅田だと俺の行き付けだった店が4店舗も一気に潰れて、天六の大好きだった店も1店舗、昨年末に呆気なく潰れた。そして、先日、同じく天六の小さな古本屋に立ち寄った際には店主のオヤジさんが「我々、古本屋はもうあきまへんわ..」と苦笑いしながら漏らしていた。
一方、「BOOK・OFF」や「GEO」といった大手チェーン店の勢いは留まるところを知らず、古の平家の如くに傍若無人に勢力拡大を続けている。要するに、物の価値を知っている店がバタバタ潰れていく一方で、物の価値を知らない、訳のわからない値の付け方をする店がガンガンガンガン乱立していってるのであって、これは本当は本当に由々しき事態だと思う。
「え?ビートルズのメンバーの名前?ジョンとぉ、ポールとぉ、あと、あと、リンゴ!」とか言ってるアンタらの罪は計り知れない。
文化的貧乏舌の罪
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