始点があって、終点があるというのは形として面白くないなと思ってきたし思っている自分に気付かせてくれたのは『KID A』
始点と終点のない、ずっとループを繰り返しているような文章、絵、音楽が面白いと俺は思ってきたし思っているらしい。だから、ゆえに、俺は小説や映画が昔からあまり好きじゃないんだな。物語と呼ばれるものには「起承転結」という、物語である以上はいかんともし難い始点と終点があって、俺はこれが嫌で、いつも「起」や「承」が退屈で、「さっさと「結」を見せろ!」と思ってしまう。
何度読んでも飽きない、何度見ても飽きない、何度聴いても飽きないもの...厳密に言うとこれも違う。俺が本当に好きなのは、何度読んでも終わらない、何度見ても終わらない、何度聴いても終わらないものだ。
終わりに向かって始まる「始まり」というのは、もうすでに悲しい。
エンドレス・ビューティー
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