大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

頭上の無情

歩いたり走ったりするとそのうち必ずどこかに辿り着いてしまう。かといって、ずっと同じ場所に棒立ちに突っ立っておるというのは完全なる苦行。人間、微動だにしないということのいかに辛いことか。悟りのひとつも開いてないと絶対に無理。「じゃあ回れば?」ということで、前後左右への移動は一切行わず、ずっと同じ場所に突っ立ったまま回転し続けていれば良いのかと言うとこれはこれでたぶん無理。5分も経たぬうちに「変な人が回ってます!」通報されるだろうし、通報される前に目が回って自滅してしまうという考えられないくらい不細工なケースも考えられる。

では一体どうすれば良いのか。どこにも辿り着きたくない人間は一体どうすれば良いのか。実はこの問題を解く鍵は先述の「回転」で、「じゃあ回れば?」なる声はいわば神の声。要は受け取り方の問題なのである。というのも、俺は文冒頭に「歩いたり走ったりするとそのうち必ずどこかに辿り着いてしまう」と書いたが、これはあくまで直線的に歩いたり走ったりした場合の末路であって、「直線」に対して「輪」という形状にはそもそも始点終点が存在しないのだから、広範囲的に輪状にルートを設定して、このルート上を寝ても覚めてもぐるぐるぐるぐる歩いたり走ったりする分には通報されることも自滅してしまうこともなく、遂には「どこにも辿り着かない」という『解答』にまで辿り着けてしまえるのである。





笑う俺の頭上に時計。針はぐるぐるぐるぐる回転し続けているが、時間は休むことなく直線的に前進し続けている。

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コメント(1)

考え過ぎ。
成すがままだの方が、楽だし楽しめる。
自分の好きな生き方をする方が、大変でしょ。

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

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