後頭部に観音開き型の小さな扉がある。開けると赤いツマミがあって、このツマミが俺の思考回路を作動させたり停止させたりするスイッチになっているのだが、内部で配線が複雑に絡み合うことによって発熱、断線、故障。ここ最近ずっと「ON」のままになってしまっていて、その影響下、今夜もこの時間まで眠れないでいる。
脳内に内蔵された『自動充填型思考回路用熱量缶(1977年度製)』側面の残量表示が「0」になり、熱量缶全体に自動冷却機能が作動し、残量表示盤の隣に弱々しく表示される日付が「5/20」に変わって、脳内に熱量充填中を告げるアラームが低く鳴り響くまで、今夜、俺は、眠れない...。
知られざる脳内システム
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誰が動かすのだろ?
自分でも動かして下さい。
なぜ変わったのよ。