近所の公共施設で、無料でパイプオルガンの演奏が聴けるというので行ってきた。パイプオルガンは見るのも聴くのも初めての経験。一度生で見てみたかったし聴いてみたかった楽器。
めちゃくちゃデカかった。無数に並んだ長い銀色のパイプを束ねるように、複雑な彫刻を施した木枠がパイプの所々にはめ込んであって、一番長いパイプなんて、会場となった教会調のホールのかなり高く設計された天井に突き刺さるかのような勢いでそびえ立っていた。演奏してる年配の女の人と、その助手みたいな若い女の人(譜面をめくったり、鍵盤横のレバーを摘まんで音質をコントロールする)がめちゃくちゃ小さく見えたのも無理はない。とにかく荘厳、巨大だった。
音の方も見た目に負けず劣らず荘厳で、強烈に崇高な感じがして本当に圧倒的だった。目を閉じて聴いていると、それこそ天使とかキリストとかのイメージが頭の中で自然に浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返した。
本当に凄い楽器だと思った。これで『モナリザ』(俺の曲)とか演ってくれたりしたらきっと、俺の人格とか人生が一瞬にして好転し始めるんやろあ...なんてことをふと思って目を細めていると、そこへパイプオルガンの演奏と同時進行、いわばコラボ的に本日のもう一人の主人公たる尺八吹きのおじさんが舞台に現れたが、申し訳ない話、心の中で「帰りやがれ」と思ってしまい、気付いたら俺が帰途に着いていた。
パイプオルガンと尺八落とし
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