「自分の中の子供」には、実は大阪にいる時から薄々気付いてはいた。やらねばならないこと漬けの窮屈な綱渡り生活の中で「やりたいことがあるんとちゃうの?」という心の声が毎日のようにうるさかったが、じゃ、あの声の主は一体何なのか。誰なのか。3月の後半というタイミングでブログ上に登場した「阿仁真里」という女の子は一体なんだったのか。なぜ俺はあの存在を出したのか。その必要があったのか。考えれば考えるほどに「自分の中の子供」というイメージが膨らんでいった。
そこで、以前から気になっていた「アダルト・チルドレン(以下AC)」という言葉が思い浮かんで、本を買って読んでみた。ACというのは、子供の時に受けた親からの影響、抑制、抑圧が成人後も残り、それに苦しめられ続けている大人のことを指すのだが、この本の中に「インナーチャイルド」という言葉が出てきて、これがまさに「内なる子供」という意味で、西洋の精神療法では癒しの対象といて使われる言葉らしく驚いて、今度はこの「インナーチャイルド」について詳しく書かれた本を読むことにした。
「インナーチャイルド」こんな言葉があること自体が嬉しかったし、この言葉に自分が良くなる鍵のようなものが隠されているような気がして、猛烈な勢いで読み始めた。
実録『インナーチャイルド』〈4〉
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