戦さに勝てるかどうかは『地の利・人の和・天の時』という3大原則が満たされているかどうかに因る。というフレーズは三國志を読んでると何度も目にするし、言葉自体に魅力的なリズムと響きがあるので、覚えようとしなくても勝手に覚えてしまう。
『地の利』というのは、戦う場所が自分にとって有利な場所かどうかということで、要するにそこが「自分のフィールド」かどうかということ。
『人の和』は読んで字の如く、戦さに突入するにあたって味方との関係がうまくいってるかどうかということ。
『天の時』というのは要するにタイミングのこと。
『人の和』に関しては全く心配していない。ただ、俺の真逆とも言える相手のペースに引き摺り込まれて、それがそのままタイミングのズレに繋がって、自分が自分でなくなってる所へ突っ込んでこられたらヤバいなと思っている。
とにかく、自分のペースを崩さないように、崩されないように、細心の注意を払わないといけない。
絶対に挑発に乗っちゃいけない。「怒」のプロに対して「怒」のド素人が「怒」で返してたんじゃ勝てるものも勝てない。今まで「そんな威圧感に屈してたまるか!」などと中途半端な男気を出して勝てたことなんて一度たりとも無いことを忘れて、挑発に乗って、城を飛び出したらたちまち落とし穴にはめられるぞ。上から矢が飛んでくるぞ。
こうして籠城策をとっていても、城内にいるにも関わらず落とし穴にはまりそうで全く気が抜けない。というのも連日、城外から矢文が無数に飛んでくる。読みたくはないが読まないわけにもいかず、これを手にとって読む。と、その都度深い自己嫌悪の落とし穴にはまりそうになる。でも、ここは何とか踏ん張って自分のやり方を貫き通さないとな。
「我が君、何卒冷静に。冷静に大きく構えていてください。我が軍は「怒」では絶対に勝てませぬ。しかしながら我が軍には我が軍の戦い方があります。ご安心ください。敵が威圧的だからと言って決して動揺してはなりませぬ。それではまさに敵の思うつぼです。ここは一つ冷静に構えて、敵が自滅するのを待ちましょう。大丈夫です。我が君には私がおります」と、俺の隣で阿仁真里が徐庶(劉備の軍師)を演じている。
俺の徐庶
トラックバック(0)
トラックバックURL: https://ikkei.me/mt/mt-tb.cgi/757
コメントする