世の中、「立ち止まるな!(Don’t Stop!)」とか、「振り返るな!(Don’t Look Back!)」みたいなメッセージを搭載した歌のいかに多いことか。そしてこういう歌は作り手がわざわざコメントを添えなくても、受け手が勝手に自動的に『応援歌』として受け止めるようだが、本当にそれでいいのか?それは本当に『応援歌』なのか?その受け止め方に何の疑問も感じないのか?本当に皆、どいつもこいつも立ち止まりたくないし、振り向きたくないのか?正気か?例えば仕事中、休憩は要らんのか?例えばちょっと振り返ってみるだけで、今現在のパワーに変えられるような過去が一切無いのか?皆、そんなに早死にしたいのか?皆、そんなに過去の自分と現在の自分の間に繋がりを見い出せないのか?それはちょっと...悲しくないか?
「立ち止まらない」ってそんなにカッコ良いか?自分自身を見つめる時間を持たなず、好き好んで自分自身を見失っているような人間に他人のことがわかるのか?他人の身になって物を考える神経が育つのか?
「振り返らない」ってそんなにカッコ良いか?「宝石」とでも呼べるような過去を一切持たない、持とうとしない、或いは持っていても無視するような情緒感に乏しい人間に、他人を夢のある想像や憶測で眺めようとする神経が育つのか?
ある意味、休まず、前だけを見て走り続けるというのは楽だと思う。いつもその都度必要な物だけをその場で調達して背負って、あとの物はみんなその都度置き去りにして行きゃいいんだから。
人にやさしく
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