心理学界の偉人、ジークムント・フロイトは人間の心の根底、無意識下で蠢いていて表層意識、行動に最大の影響を及ぼすものは『性衝動』(リビドー)であると言った。一方、アルフレッド・アドラーという人は性衝動ではなく『権力への意思』であると言った。
詳しく書くと長くなるので詳しくは割愛するが、例えば一人の精神病者と対峙した場合、フロイトは患者に過去の出来事を喋らせて診断するが、アドラーは「将来、何がしたいですか?」と未来のことについて尋ねて、診断したらしい。
ちなみにユングはこの治療する側の人間の「態度」に着目して理論立てた。フロイトとアドラーの場合は、フロイトが「外向」的なものの見方(過去、その人に外的に何があったのか)を重視するのに対して、アドラーは「内向」的なものの見方(今、その人の心の中で何が起こっているのか)を重視する、ということに着目して理論立てて、今日、みんなが日常的によく口にする「内向・外向」という言葉を産み出したわけです。
ね、面白いでしょ?心理学。難しいようで難しくないようで難しいようで難しくない。だって心理学っていうのはいわば哲学に並ぶ「人間学」で、俺もあなたも人間なんだから、全くもって理解不能ってことは基本的にはあり得ないはずなんです。
で、今日、俺が考えたのはね、フロイトの『性衝動』、アドラーの『権力への意思』に対して、俺も何か閃かないかな、提唱できないかなってこと。人間の無意識下で蠢いていて、表層意識、行動に大きく影響を与えるもの。
俺は『所属欲』なんじゃないか?と思った。どこかに所属したい、誰かと関わっていたい、全体に対しての自分、自分に対しての全体、そこに絡み付く欲求。満足、不満足。
今はまだ、ここまでしか言えないし、自分の中でちっとも理論立てられてないけど、ちょっとずつでも理論立ってきたら、またそのことについて書きます。
ま、これに関しては興味のある方だけ読んでいただければ結構ですので、はい。
一憩心理学
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