以前、田代まさしを応援する本が出版されたことがあるらしい。一人の人が書いたものではなく、連名で田代まさしを応援する文章を書き、これをまとめて一冊の本にしたものが出版されたことがあるらしい。
そして今回、再び彼が逮捕されたことを受けて、この人たちが「裏切られた!」と喚き散らしているという話を聞いて、俺は本当に頭にきた。頭が痛くなった。
何が「裏切られた!」だ。自分たちの言葉に一体どれくらいの力があると思っているのか。お前らはキリストか。仏陀か。勘違いするな。勝手に本を出版して、一方通行、押し付けたのは優しさじゃなくて、ただのプレッシャーだろう。プレッシャーで生き死にの境をさ迷ってる人間を救えるはずがないだろう。そんなこともわからんのかボケ!
「裏切られた!」と言ってしまった時点で、その本はただの偽善の塊だったってことになる。自分自身を責め倒してる瀕死の人格に対して自分たちの一方的な声が届かなかったからといって怒鳴り散らして、責め立ててどうする。お前ら、一歩間違えたら人殺しやぞ。
何が「裏切られた!」だ...。
そして、俺、この絵を描いた。本当に心を込めて描いた。田代まさしを救うことのできる人を描きたかった。
まさに今、この人は田代まさしのもとへ向かっている。彼のもとへ向かう道中、「裏切られた!」と喚き散らしている集団に出くわす。まるで彼女の道を遮っているようだ。彼女は構わず前進し、集団の前に立ち、この表情、この目で言う。低い声で、囁くように言う。
「そこをどきなさい」
戦う優しさ
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