俺は俺で間違った思考をもって生きてきた。
勝ち負けを価値基準に置いて生きてるから優越感が生まれる。でもそれは劣等感に関しても同じことだ。勝ち負けで物事を捉えようとするから優越感の隣で劣等感が生まれる。だから、優越感の人も、劣等感の人も、価値基準、思考の方向は基本的に同じで、「勝ち負け」だ。
もし、どこかの居酒屋で呑んでいて、隣のテーブルで呑んでいる見ず知らずのオッサンが「世の中、存在価値の無い人間っておるよなあ〜」などと言ってたら、ムカッとくると思う。「何をぬかしてやがるんだこの馬鹿野郎は」って思うと思う。でも、俺を含めて、世の中の大半の人間が勝ち負けを基準に自分や他人を見て生きていたとしたら、その世の中は存在価値のない人間を生んでしまうことになると思う。
「違い」だけがある。あるのは「違い」だけで、そこんとこを受け容れて生きていけたらもっと楽に楽しく、味わい深く生きていけるはずの人生なのに、人はどうしても勝ち負け、要するに『優劣』を考えてしまう。
やめようと思う。まず、この考え方をやめようと思う。
勝ち負けを、優劣を優先して考える大人の中の子供が苦しんでいる。そして、そんな愚かな大人子供と大人子供の間で、勝ち負けや優劣という価値基準を持たない純粋無垢な子供が苦しんでいる。
純粋無垢
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