例えば美術館で、鼻先が触れる勢いで絵に接近しているオッサンがいて、数歩下がって少し離れた所から絵全体を見ようなどとは一切しないオッサンがいて、その絵を見る時も、次の絵を見る時も、そのまた次の絵を見る時も、やはり同じ見方をしているオッサンがいたら、これはかなり異様で、他の来館者は絵どころではなくなってくるし、警備員は警備員で、それこそ鼻先を触れさせる勢いでオッサンから目を離せなくなるに違いない。
でも、このオッサンと同じような見方を他人や自分自身に対してしてしまっている人が世の中にはいっぱいいるように思う。
名画『人間樹海』のある美術館にて
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