芸術作品は、その完成から発表までに時間がかかり過ぎる。発表した時にはもう、作者は次へ行ってしまっていて、そこには居ないという場合がほとんどだ。
でも、本当は、芸術家も料理人のように出来る限り、できたてホヤホヤのものを提供すべきなんじゃないかと思う。そうして、受け手と出来る限りでいいから、同じテーブルにつくべきなんじゃないかと思う。
「料理は冷めるが芸術作品は冷めない」と言われればそれまでだし、確かにその通りだとは思うんだけれども、例えば焼鳥屋で、注文したものが目の前の網の上で焼かれていて、焼き上がるやいなや低いガラス越しに「あいよ!」と言って皿を渡されるあの感じ、あの贅沢感が、芸術にもあればなあ...とも思うのです。
真の美味・真の贅沢
トラックバック(0)
トラックバックURL: https://ikkei.me/mt/mt-tb.cgi/1084
コメントする