人間が人間を産む。当たり前だ。人間が犬を産むところを見たことがないし、犬が象を産むところも見たことがないし、象が蟻を産むところも見たことがない。
臆病が臆病を産む。怠惰が怠惰を産む。秘密が秘密を産む。だから、要するに、例えば臆病が嫌なら、臆病を自分の中から完全に根絶してしまわないといけないということだ。もし、一匹でも見逃してしまったら、その一匹が、あっという間に増殖の起点になってしまう。
俺の場合は、何度も言っているように、やはり、『妥協』。これが一番の問題だ。とにかく、救い難いくらい、絶えず妥協を繰り返しながら生きてきた。妥協中毒。やることなすこと全てに妥協があって、これが蛇のように俺の身体に巻き付いて、蛇が蛇を産んで、完全に身動きがとれなくなってしまった。
とにかく、俺の身体から妥協という妥協を完全に根絶してしまわないといけない。今後、どういった方向に進むにせよ、そして、そこで何をどうするにせよ、まずはこれから始めないと話にならない。でも、これは、この自分で自分に施す大手術は、かのブラック・ジャック先生でも難しいかと思われる。
でも、やらなきゃならないものはやらなきゃならない。手拭いに「玉砕」とだけ書いて頭に巻いて、「南無三!」とか、「ええいままよ!」とか、「死なばもろとも!」とか喚きながら、とりあえず実行に移さなきゃならない。
メス!
パープル・ジャックの着手
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