子供の頃から「地道」ということに興味がない。人生が一度きりだということを思うと、どうしても興味が持てない。
「ホームランか三振か」的な生き方にしか興味がない。打率がものを言う世の中にはそぐわない思想なんだろうけれども、誰に何と言われようが、ホームランにしか興味がない。職人的なヒットの積み重ねで打率を上げていくということに何の魅力も感じない。したがって、バントなんてのはもってのほか。バントなんてするくらいなら、豪快に三振することの方を選ぶ。
大阪にいた頃は、ホームラン狙いを封印して、ヒットを打ったり、バントを確実に決めることに専念した。要するに「地道」をやってみたのだが、やはり俺には不向きで、不本意で、最終的な打率は1割5分2厘。結果、戦力外通告。
俺はやっぱり「ホームランか三振か」なバッターでいたい。よく、「ホームランはヒットの延長」だと言う。イチローもそう言っていた。でも俺の場合、俺の辞書に載っている言葉は、「ヒットはホームランの失敗」なのである。
大豊の悲劇
トラックバック(0)
トラックバックURL: https://ikkei.me/mt/mt-tb.cgi/1108
コメントする