相手が誰であるかに関わらず、まともに喋れないと思う。もし喋ってしまったら、喋り終えて、相手が去るか、受話器を置くかした途端に、頭の中が後悔でいっぱいになってしまうと思う。
「考える」ということが恐怖心や罪悪感の呼び水にしかならないでいる。でも頭は考えようとする。何を考えれば良いのかわからないままに考えよう考えようとして考えている。何一つ言葉にならず、ただただ滅入る。
自分にとって「原点」と呼べる場所に閉じ込もって、来る日も来る日も絵を描いている。何を描いているのかわからないままに描き続けている。
時間を忘れるために描いている。
我を忘れるために描いている。
「考える」ということを忘れるために描いている。
「忘れる」ということを思い出すために描いている。
もし呑めたら描いていない。
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