大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

愛読者の皆さんに一応、言っておきます。このブログ、皆さんからのコメントが寄せられたら俺の携帯が反応するようになっております。それは過去のブログにコメントを寄せてもらった場合も同じです。したがって、皆さんからのコメントに対する俺からの返事の有無に関わらず、俺はちゃんと読んでおります。

このブログの存在。理想を言えば俺にとってそうであるように、皆さんにとっても「秘密基地」になれば良いなと思っております。友人、家族、同僚などには決して見せることのない自分の姿、自分の考え方を、俺の書く文章をきっかけにしてじゃんじゃん書き込んでください。

自分の考え方、意見を述べることを必要以上に恐れて黙っているというのは、我々世代の慢性的な病気です。

秘密基地で会いましょう。

只今の時刻0:15。

ベランダに出て、焼酎の水割り片手にわかばを吸っている。

ふと「原田先生に会いたいなあ」と思った。「今、先生に会って、居酒屋で酒でも飲みながら色々と話したら何て言われるかな..俺」と考えた。「ええと思うよ。いっけちゃんがそれでええんやったら」って言われるんやろな、と思った。





小4の夏。水泳の苦手な僕は必死で泳いでいた。その日、僕は何としてもクロールで25M泳ぎ切らねばならなかった。泳ぎながら顔を上げるが息継ぎができなかった。ただ、顔を上げるたびにゴール地点で「いっけちゃん、頑張れ!もうちょっとや!」と応援してくれてる原田先生が見えた。僕はその日、初めて25Mを泳ぎ切った。





只今の時刻、0:36。4本目のわかばに火をつけた、32歳の俺であった。

俺は人に「尊敬してる人っておる?誰?誰?誰?」と尋ねるのが好きだ。これを聞くと相手のことが本当に良くわかるし、尊敬してる人のことを語っている時の人間の表情や声というのは、見たり聞いたりしていて本当にたまらなく嬉しくなるものがある。でも意外と「尊敬する人は?」と尋ねても、「おらんなあ」という答えが返ってくる場合が多い。って言うかほとんどの人がそう答える。俺にはこれが理解できない。俺にとって尊敬の念のない時間、人生は、アイスバーンの道をタイヤに鎖も巻かず走行しておるかの如くに不安極まるものである。

俺にとって誰かを尊敬する気持ちと、尊敬する人の存在というのは、俺が生きていく上で必要不可欠なものだ。例えば俺は何か新しい世界に首を突っ込んだ場合には、必ず真っ先にその世界で尊敬できる人を探す。尊敬する気持ちが自分の中の吸収率みたいなものを確実に、飛躍的に上げてくれるからだ。だから逆に言えば、尊敬に値する人が見当たらない世界というのは、俺が居るべき世界ではないということになる。

というわけで、今回、俺の尊敬する人物を10名紹介しようと思う。ここに挙げる10名は長年に渡って俺の人生の師として俺の中に君臨し続けてきた人達であり、今や「和田一憩」という人間の各要素を形成し、支えていると言っても過言ではない人達である。当然ながら順不同。各人に短いコメントを添えてお送りします。

★北野武(ビートたけし)/小学生時代からの憧れの人。戦って手にして、戦って手にして、今や「世界の北野」。弟子として常に鼻が高い。

★町田康(町田町蔵)/日本語の面白さ、日本語を破壊することの楽しさを教えてくれた人。基本的に俺はこの人の本しか読まない。

★リアム・ギャラガー/ロックを体現、大言することの最高峰。世界最強のヴォーカリスト。「歌」の持つパワーを教えてくれた人。

★松坂慶子/女の中の女。女性的優しさの権化。癒しの象徴。

★和田勉(わだつとむ)/親父。ものつくりをつくったものつくり。優しすぎる不良。

★松本人志/笑いは芸術だと確信させてくれた人。

★原田先生/小学4年の時の担任。鬼のように怖かったが、もの凄い美人だった。俺の中から俺の個性みたいなものをグイグイ引きずり出して、それを俺の目の前に叩きつけて「あんたはあんたでいい!」と言ってくれた、親以外では最初で最後の人。

★キース・リチャーズ/中学生の時、夢の断崖絶壁に立っていると、突如現れて軽い気持ちで背中を押してくれた人。

★ジョン・レノン/曲を書く時の心の持ち様と、本当に凄い音楽のなんたるかを教えてくれた人。

★和田一憩/好きな人間といる時の俺。ものつくりとしての俺。笑っている時の俺。

ところであなたは、やりたい事とやらねばならん事のバランスが取れた生活をしてますか?

一般的に、このクソ社会においては、やらねばならん事に費やす時間がやりたい事に費やす時間を上回っておればおるほど「立派な人だ!」となり、社会的にイケてるんだから「長生きしてね♪」なんて、櫓の上で頭を撫でてもらえたりする。逆に、やりたい事に費やす時間がやらねばならん事に費やす時間を上回っておれば「ふざけた野郎だ!」となり、「死ねばいいのに♪」などと陰で囁かれたりすることになる。で、現に、バッタバタ人が死んでいってる。

要するにこの世の中を我が物顔に闊歩したければ、やりたい事をせず、或いはそもそも、始めから、やりたい事など胸に抱かず、やらねばならん事のみに時間、神経、金銭など全てを費やして、立派な社会人として君臨せねばならんわけである(あ、今出ましたね。自然に出ましたね。「せねばならん」というフレーズが)。でもここに一つの問題がある。というのも、そうやってやりたい事を一切せず、やらねばならん事ばかりやってきた人間の表情、顔というのは実に不自然で面白味に欠け、いざ世の中を我が物顔に闊歩できるようになった時にはもう、自らの顔を恥部としか思えなくなっており、自宅に引きこもることを余儀なくされ、長渕剛を大音量で聴きながら「世の中プーや。おならですわ。プーですわ」などと一人寂しく呟いて数ヵ月後、見るも無惨な遺体となって発見されてしまったりするのがオチなのである。

で、だから俺は何が言いたいのかというと、人間、社会的にイケてるのかどうかじゃなくて、人間としてイケてるのか、人間として魅力的なのかどうかってことが何より肝心なことなんじゃねえのか?ってことである。人間味溢れる魅力的な奴になろうと思えば、やらねばならん事と同じくらいやりたい事もせねばならんし、たまに何か失敗をやらかした場合にはそれを可能な限りその場の笑いに変えようとするくらいの努力はせねばならん。結局、「せねばならん」わけで、人間的に魅力的な奴になるというのは、社会的に立派な奴になるのと同じくらい、もしくはそれ以上に努力を要するものだと俺は思うのです。

「アリとキリギリス」という話がある。どいつもこいつも誤解してる。俺に言わせればアリがキリギリスよりも偉いなんてちゃんちゃらおかしい。そして、「キリギリスはアリよりも偉い!」なんて言う気も毛頭ない。どっちもどっち。要はバランスの問題だと思う。

前回の「片隅の涙」で、このブログも30本目に到達した。

これからも立ち止まることなく、やめろと言われてもやめず、もし仮にやめろと言われればなおさらペースを上げるくらいの勢いで書き続けていくので、今後ともご愛読のほどよろしくお願いします。





ま、誰一人読んでなくても書き続けるけどね。

今日、仕事に行こうと思って電車を待っていると、目の前に俺が乗るべき電車の一本前の電車が停車した。一本前の電車なので俺は乗らない。スルーするが、その目の前に一時停車している電車、車両の片隅に座ってるオッサンから興味をスルーすることができなかった。

今にも泣き出しそうな表情を浮かべたマッチョなタモリ似のサングラスをかけたオッサンが、頭にゴジラのぬいぐるみをのせて座っていたのである。

朝から大きくすべっている。が、表情が表情だけに安易に馬鹿にするのも気が引ける。朝から大きくすべっておる上に、人に気を使わせている。なんたるふざけた野郎だ、と最初は思ったが、もしかしたらその悲壮感漂う表情はそうやって朝から人に気を使わせていることへの罪悪感、自己嫌悪からくるものなのかもしれん...と思い、数秒後、そのオッサンを乗せた電車、俺的には「電車を乗せたオッサン」が、向かって左方向に流れていくのを静かに見送った。

少し、労働意欲が低下した。

清志郎が死んだ。

俺は大ファンというわけではない。でも好きか嫌いかと問われれば確実に好きで、はっきり言って大好きである。

あの声、あの存在が消えてしまったというのはやはりどう考えても日本の音楽界にとって、大きな痛手だと思う。

清志郎は本当にロックな人だった。この国にも「ロックな人」はいる。いるが、それは大抵音楽外の人であって、例えば北野武であったり松本人志であったりするが、清志郎はこの国において極めて稀な、ロックをやってるロックな人だった。

この国のロックという音楽がまた一段階、ただでさえくだらないのにさらにもう一段階、くだらなくなってしまった。

誰が清志郎の跡を継げるのか。誰が清志郎の背負ってきたものを背負えるのか。俺はかつて、甲本ヒロトにその可能性を少し感じていたが、彼は今、クロマニヨンズというバンドで「なにやってんだ!」だし、トータスも、奥田民生も、斎藤和義も、いい線はいってるが清志郎と比べたらまだまだ弱い感じがする。ちょっと視点を変えれば、井上陽水という天才がいる。彼は間違いなく天才で、俺の中では極めてロックな感性の持ち主だが、世間一般的に「ロックな人」、「ロックンローラー」という認識があるかというと全然そうじゃない。「じゃ、内田祐也がいるじゃないか!」と言う人もあるかも知らんが、あなたはアホか。

清志郎が歌うと、日本語がとても嬉しそうだった。ロックという外来の音楽に乗って、日本語が実にイキイキしていた。これは本当に凄いことだと思う。それこそ「選ばれた人」にしかできないことだと思う。

心から冥福を祈ります。

10選に入れたかったが、入れても問題ないくらい大好きだが、シングルで2曲しか収録されていないので入れなかった一枚を追記という形で紹介します。これは外せない。絶対に外せない!

★アウト ブルーズ/ザ・ミッシェル ガン エレファント

洋楽と邦楽、俺は元来洋楽派の人間である。邦楽はほとんど聴かずに育った。学生時代は完全に邦楽を馬鹿にしていた。とはいえ「邦楽だから聴かない」などと心の狭いことを思っていたわけではなく、単純に、良ければ聴くが、良いと思えるものがほとんどなかったのである。

がしかし、時は流れて、今では洋楽と同じくらい邦楽も聴くようになった。邦楽にも探せば素晴らしいのはある。「日本人万歳!」と叫んで自らの血液に感謝したくなるくらい凄いのがある。

というわけで今回、俺にとっての「日本人万歳!」な10枚を順不同にて紹介します。どれもこれも本当に凄い!

★Bang!/ブランキー ジェット シティ

★ロックス&リックス/トライセラトップス

★ライブ+1/村八分

★ユニヴァーサル インベーダー/ニューエスト モデル

★ラブ オブ ザ グリーン/スマイル

★グレート スケルトンズ ガイドブック/トライセラトップス

★ザ・ブルーハーツ/ザ・ブルーハーツ

★シングルス/マイ リトル ラヴァー

★バームクーヘン/ザ・ハイロウズ

★30/奥田民生

はっきり言って、最近の俺は俺じゃない。「楽しい!」と思える瞬間が無い。笑えない。生活全体が「窮屈」の一言だ。

ただ、そんな中で唯一、俺を少しだけ、でも確実に浮遊させてくれる存在がある。それは、皆さんご存知だろうか?或いは、覚えておられるだろうか?「トライセラトップス」というバンドの音楽である。

元々、彼らの音楽は大好きだった。1st〜3rdは本当に良く聴いてたし、特に2ndは俺の好きな邦楽アルバムBEST5からすべり落ちたことがない。

先日、彼らの最近のアルバムが2枚、近所のレンタル屋でレンタル落ちで売ってたので買って聴いてみたらこれが本当に素晴らしかったので驚いた。

不動のメンバーで10年以上やってきたことの凄み。3ピースで出す音へのこだわりがもの凄い。余計な音が一切無い。和田唱の作曲能力も格段に深化してるし、俺がトライセラトップスの弱点だと思っていた「詞」も今や全然弱点じゃない。唯一、いまだに弱点と言えるのはジャケットのデザインくらいである。

一般的にはトライセラトップスの弱点は「メンバーに華がない」ことだと言われている。実際、フロントマンである和田唱は才能には定評があるがスター性やカリスマ性に乏しいし、ベーシスト林は常に口が半開きだし、ドラマー吉田は地味が服を着ているような感じである。でも、ことトライセラトップスというバンドに関してはそれでいい、それがいいんだと思う。彼らには物凄く真面目で、物凄く腕の立つ「職人」としての魅力があると思う。周りからの期待を絶妙な形で裏切り続けることを生業とする芸術家然とした魅力ではなく、周りからの期待に確実に応えながら着実に腕を上げていく職人としての魅力がトライセラトップスにはあると思う。「職人的芸術家」みたいなものにもう少し世の中の需要が高まれば彼らはもっともっと売れると思う。





実は数ヵ月前、剣吾くんと飲んでいた際に「もう一回一緒に音楽やろか」ってな話になった。そしてその時に、じゃ、もしまた一緒に音楽をやるとして、路線、姿勢をどうするのかという話になって、お互いに一致した展望が「地味でもええから、地道に長いスパンでただただ良い音楽をやっていこう」であった。

もしまた俺と剣吾くんが一緒に音を出す時が来たら、それは物凄く職人的なものになるだろうと思う。ずっとずっと解散せず、ただただ良い音楽を生み出すことのみに穏やかな情熱の火花を散らし続ける、そんなバンドになると思う。

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

いっけいの楽曲が聴ける!! MySpaceはこちら

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