大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

撮影/阿仁真里

明らかに100輪以上あるけれど。

「終わらせて、新たに始める」べきことが自分の内外に山積みになっているような気がする。でも、どれから着手すれば良いのかがわからないし、ものによっては終わらせることはできても始めることのできない、要するに目と鼻の先の未来に対して選択肢的なものがただの一つも見当たらないものも幾つかあって、そんなこんなで気付けば立ち往生している、昨今の俺なのである。

カートが大好きだったヴァセリンズの「モーリーズ・リップス」と、お馴染み「ハングリー・マン」の2曲だけを歌って、一憩は「帰ろ」と私に言って小屋を出た。そして私に一言、「俺、やっぱり、場違いやった」と言った。





いや、いやいやいやいや、そりゃそうでしょうよ!それを承知の上であなた、今日、ここに来たんじゃないの?と、内心思ったが私、何も言わなかった。言えなかった。

大変だ。この人大変だ。この人とずっと一緒にいる私、もっと大変だ。

で、またここに来た。

「歌う」ということより、歩いてここに来るということの方により大きな意味があるように思う。

撮影/一憩

結論を言うと、ピストルズの『勝手にしやがれ!』と、ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』こそが唯ニ、「パンク」を名乗る資格を有するアルバムだと思う。

そもそも、「パンク」なるジャンルが存在すること自体、おかしいと俺は思う。というのも本来、「ロック」は「パンク」だからだ。いつからか「ロック」と「パンク」が別々に語られるようになったが、それはたぶん、「ロック」が商業化されて、去勢されて、オカマみたいになってしまったからで、もし「ロック」が本来の姿であり続けていたとしたら「パンク」なんて言葉は生まれなかったはずで、でも現実問題、「ロック」はじゃんじゃんじゃんじゃん堕ちていって、そんな中、緊急、「パンク」なる新たな言葉を生まざるを得なかった人々の会議録はたぶんこんな感じだったんじゃないかと思う。「もう「ロック」はあてにならん!あれは今やインポ野郎のやる音楽だ!だから何か別のもの...何でもいい。とりあえずまずは我々が新たに立ち上げようとしている「これ」の名前から決めようではないか、諸君。適当に決めようではないか、諸君。え?パ・ン・ク?それいいねえ!なんかいいねえ。ようわからんけどいいねえ。よし、じゃ、金輪際「パンク」だ!」

だから、「ロック」はあの『勝手にしやがれ!』が発表された年、俺が生まれた1977年に一度「見捨てられた」んだと思う。「このオカマインポ野郎が!」って。

で、話を冒頭に戻して、なぜピストルズの『勝手にしやがれ!』とニルヴァーナの『ネヴァーマインド』こそが唯二、「パンク」を名乗る資格を有するアルバムだと言えるのかと言うと、この二枚こそが「ロック」を確実に、しかも一撃で覚醒させた「ロック」に対する「目ぇ覚ませやコラァ!」だったからで、そんなアルバムはこの二枚以外にはどこをどう探しても見当たらないからである。

というわけで、要するに俺が何を言いたいのかと言うと、俺にとって「パンク」というものはいつの時代も「ロック」に対する「ロック」じゃなきゃいけないということで、「ロック」に喝を入れようとするものじゃなきゃいけないということで、もしそれができんと言うのなら「パンク」などと絶対に名乗らさんし、呼んだらんぞボケ!ということなのです。

わかる?

「俺の作品?馬鹿にしたい奴ぁ馬鹿にすりゃいいんだよ。人生だもの」とか何とか下品に笑って吐かしながらブランデーでも呑んでやがんだろうなあこの馬鹿オヤジは。誰がどう馬鹿にしてもいっこうに堪えねえってんなら刺すしかねえやね。ね。

俺みたいな怠け者でも激動なんだから、皆さんは、皆さんの人生はもっと激動なんだろうと思う。

俺はただ立っているということに必死だ。でも皆さんはしっかり立っている。立てている。本当に凄いと思う。皮肉じゃなくて、心から皆さんを尊敬しています。

実際は「一大決心!」ってほどでもなかった。俺にはもうそれが過去の自分の権化にしか見えなかった。決断する前に手にとって、じっと眺めてみた。傷だらけでガタガタだった。そして、その傷やガタガタ加減を見ても不思議なくらいなんとも思わなかった。傷に、ガタガタに何の感慨も抱けなかった。

リッケンを売った。そして、その売った金で新しいギターを買った。が、その新しいギターが早くも埃をかぶり始めている。

正式加入とかそんなんじゃなくて全然構わない。ドラマーを、乞う。

例えば、さかえさんが最高に気に入ってるTシャツが一着あるとして、これを最高に気に入ってるからと言って一年中、365日、着続けるわけじゃないですよね?

この国には四季があって、暑い日もあれば寒い日もあって、日々変化する天候もあって、そんな中で季節や天候以上に目まぐるしく変化する自分の心境の変化というものがあって...人間、お気に入りの服は一着じゃ到底足りないわけです。同様に、俺が「U2」なる服を気に入ってるからと言って、これを一年中着続けるというのはかなり辛いものがあって、俺は一年を通して本当に色んな色の、形の、お気に入りの服を着るわけです。

俺的には「オアシス」なる服と「ビートルズ」なる服が基本的には自分に一番似合う服だと思っています。でも、この二着ともしっくりこない時というのが長期短期を問わず365日の中には必ずあって、来て、そんな時には「U2」を着たり、「スマパン」を着たりしています。

そういうことです。

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

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