大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

ビビりビビり生きてきたから、ちびりちびりでは追い付かなかった。

阿仁「私、ゴルゴンゾーラにするけどあんた何にする?」

一憩「ちょっと考えさせて」

「だからよ兄弟。あんまり大きな声じゃ言えねえけどよ。やっぱ人間にゃあよ、喜怒哀楽ってやつがあらあね。でもね、このね、喜怒哀楽って奴がのっぴきならねえ曲者でよ。ってのもね、よく聞けよ兄弟。この喜怒哀楽、我々みてえな人間がね、ついうっかりこのどれかに傾いちまった日にゃね、これはもうね、駄目なわけよ。水の泡なんつってね、おしまい。全然駄目なわけ。わかる?あのね、こうね、我々みてえな人間がね、喜、怒、哀、楽、どれかにぐぐぐなんつって情けねえ音立てて傾いちまった日にゃね、もうね、もうその瞬間にね、そこからもうね、ばばばーんとね、起承転結なんつってね、物語が始まっちまうってんだからかなわねえやね。ったく。問答無用なんだよ。ったく。極道そのものだよ。ったく。いや、本当だよ。本当。冗談じゃねえよ。だからよ兄弟...ってちょいとごめんよ。おい!オヤジ!こっちにもう一本酒持って来てくんな!」

回転ろくろと格闘している「旅の思い出に」と立ち寄った初心者の隣で腕の悪い職人が「ち、違う!そこは、そ、うわ、も、あ、あ、あ、んだあ〜!」などと喚き散らしてはる。

阿仁「しかし今日は暑かったねぇ」

一憩「そやな。1日中、半袖一枚でおれたしな」

阿仁「嘘ばっかり。あんた夕方カーディガン羽織ってたやん」

一憩「あ(笑)」

何故か強烈に「ロック」なるものにうんざりし始めた。「音楽」は相変わらず大好きだし、絶対に辞めないし、「ロック」にうんざりしたからといって、いきなり演歌やジャズの道に走るなんてことは絶対にないんだけど、何故か急激に「ロック」に嫌気がさしてきた。

音楽としての「ロック」だけではなく、姿勢とか思想とか色んな意味合いでの「ロック」に対する嫌悪感で頭がいっぱいだ。

無理に肩で風切って歩くことに一体何の意味があるのか。無理矢理奮い立つことに一体何の意味があるのか。

元々「ロック」じゃない人間が「ロック」を信じると、やることなすこと全て無理矢理になってしまう。

形のない、見えないものを強く信じて、すがりつくようにして生きていると、そこから抜け出せなくなって、それ以外のものが見えなくなって(否定するようになって)、大きいと信じ込んでいる小さな世界でしか生きられなくなって、本当は無縁ではなかったかもしれない色んな可能性が他人のものにしか見えなくなってくる。

「見えたら終わり。気付いたら終わり」みたいなことになってくる。





学生の頃、とある新興宗教を信仰している友人がいた。彼は中学の体育祭の時、宗教上の理由から皆と一緒に太極拳ができなかった。そして高校に上がると彼は音楽に夢中になって、俺と一緒にバンドを組んでドラムを担当。驚異的なスピードで上達したが、文化祭の時、宗教上の理由から覆面を被ってステージに上がらなければならなかった。

後日、彼はその場に観客としていた同じ宗教をやっている奴に密告されたらしい。





「宗教なんてやめりゃいいのに」あの時、俺は、思っていた。

変わっていくこと、終わっていくことを思うと悲しくてやりきれない。

本当に優しい人のことを思うと悲しくてやりきれない。

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

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