大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

270×380mm

「間違いない」と言い切れるくらいの考え方を見つけたい。そして、それを見つけたら、それに向けて大きな一歩を踏み出そうとする時には背中をポンと押してくれるような願わくは劇的な、示唆的な出来事が起こって欲しいと思う。臆病者の心は、足はそのくらいのことがないと動かない。ちょっとやそっとじゃ動かないから臆病者。

人はよく「心の声」みたいなことを言う。「心の声に耳を澄ませて」みたいなことを言うが、世の中には自分自身のそういったものをしっかり意識しながら生きていけてる人って一体どのくらいいるんだろうか。例えば「自分は何を考えているのか」例えば「自分は何を思っているのか」といった基本的極まる事柄。本当は「自分は何故生きているのか」なんて崇高な事を考える前に、考えておかねばならないことが山ほどあるんじゃないだろうか。「自分は何を思っているのか」みたいなめちゃくちゃ基本的なことをスルーして、いきなり生きる意味みたいなことを考えたりするから、この国において宗教を信仰している人の数が、この国の総人口よりも多い、みたいなアホなことになるんだろう。

最近、俺が気付いたのは、俺は自分が何を考えているのか、何を思っているのかということさえわかっていない。把握できていないってこと。他人の顔色ばかり窺って、自分の心の声にはちっとも耳を傾けて来なかったからこんなことになってしまったんだろう。

酒を飲むと、恵みの雨。自分の中の子供が「待ってました!」とばかりに喜ぶのを感じて、嬉しくなった。俺はしっかりと時間を割いて彼の言葉に耳を傾ける代わりに、「薬」で彼を解放させてきた。それはまるで仕事が忙しくて、家にほとんど居ない親が、子供に対する罪悪感から逃れる為に無闇にお金を渡したり、玩具を買い与えたりするのと同じ原理だ。そんなことをしても、子供の心から孤独感が拭い去れるわけじゃないし、それどころか大人になっても消せない孤独感の塊を背負わせることになるだけなのに、だ。

最近、俺が絵を描くようになったというのはまさにそういうことで、自分の心の声を聞きたい、自分の中の子供の言葉をちゃんと聞いてやりたいという気持ちの表れだと思う。出来上がってきた絵には必ず、自分のものとは思えない、でも、自分のものだとしか解釈のしようのない言葉がある。

自分自身のことを、漠然としたイメージとか、希望的観測とかで捉えて、それが実は自分の本来の姿みたいなものに似ても似つかないものだということに気付かないまま生きていったとしたら、そのうち必ず何らかのタイミングで深い深い落とし穴にはまることになると思う。で、俺はものの見事にはまった。そういうことだろう。

33年間、俺は一体何をやってたんだろう。で、今、俺は何をやってるんだろう。何がしたいんだろう。これじゃただの歩く恐怖心じゃねえか。

あまり言いたくないけど、正直な話、死ねないことが悔しかったり、情けなかったりする。唯一手元にある切り札。これさえ切れれば、ギャフンと言わせられるのに、それをわかっていながら、できない。このままだと、確実に罵倒される。嘲笑される。目に浮かぶ。にも関わらず、俺はやはり切り札を切れず馬鹿にされて、俺自身も俺を馬鹿にして、なんだかよくわからないままに生きていくんだろう。

誓って言えるのは、別に同情を買いたくてこの文章を書いてるんじゃないってこと。そして、どんなに最低な状況においても、俺は絶対に死なないし、死ねないし、気合い一発切り札を切って「これでも喰らえ」と無言で叩きつけることができないってこと。

ほんの数年前まで、人生は楽しかった。本当に楽しかった。「楽しい」って大きな声で言えてた。それが今では「楽しくない」とさえ言えない。楽しい楽しくないがわからない。自分がわからない。でも、そんな自分を受容してくれる人というのが確実にいて、俺はそんな人たちの心の柔らかさと、そんな人たちへの心からの感謝と、望んだ時にいつでもそんな人たちの心に触れることができるように『受容』を描いた。

下手な絵。そんなことは自分でよくわかっている。でも、絶対に手放せない絵。

女の人が微笑んでいる。描いている時、「意地でも微笑ませてやる」と思っていた。

微笑んでくれた。

以前にも述べたように、俺は夜、罪悪感や恐怖心で頭がいっぱいになってきたら、とりあえず部屋の明かりを消して、部屋の角にある机に向かい、電気スタンドをスポットライト的に点けて、紙とペンを用意。AMラジオをBGM代わりに流し続けながら絵を描くことにしている。

今夜は、先日机の中を物色していた際に見つけた36色クレパスと『女帝の心臓』を描いた時と同じサイズ(270×380)の画用紙を使って描くことにした。

今回は初めて、テーマ的なものを漠然とではあるがあらかじめ決めてから描くことにした。

自分自身、何度も見たくなるような、自分にとっての「癒し」を自分の手で拵えてみようということで描き始めた。

完成したものはタイトルを決めてから、この次に載せるが、これを描き終えた後の個人的感想は『祈りの少女』を描いた時同様「なんでこんなもんが自分の中から出てきたんやろ..」で、本当に、カッコを付けるつもりなんて微塵もなく、心から「俺の中で何が起こってるんやろう?」って思う。

絵、載せるけど、くれぐれも「誰?」とか思わないで欲しい。そんなことはどうでも良いことだし、だいたい、俺自身わからんねんから。モデルがおるわけじゃないし、本当に誰でもないのです。

では、今からタイトルを考えて、決まり次第発表します。

昔、ここでいっぱい曲を書いた。

今、ここでいっぱい絵を描いている。

今まで数え切れないくらいの人がここに来て酒を飲んだ。語り合った。

昔、お年玉で買ったビートルズのポスター、ジョニーロットンが十字架に磔り付けられてニヤッとしているポスター、キースリチャーズがギターを弾いているポスター、オアシスの雑誌の切り抜き多数、町田康の顔面拡大コピー写真、(全盛期)少年ナイフのポスターと直筆サイン、阪神タイガースの新聞の切り抜き、ビートたけしの写真集(非売品)、メグライアンの切り抜き写真、ザ・フーの特大ポスター、アヴリルのポスター2枚、アルファベッツ時代の手帳とB5サイズのポスター、アルファベッツ時代リプライズ時代のバックステージパスetc...尊敬している人たちの写真や、個人的な宝物が所狭しと並んでいて、少しばかり歳をとって帰ってきた俺を取り囲んでくれている。

我ながら凄い空間だと思う。俺の旧友たちはみんなここをとても気に入ってくれている。ここに来るやいなや「俺、帰ってきたあ〜」なんて言ってくれる奴もいる。

ここが俺の居場所。最高の居場所。人間、居場所が無いってのは本当に最低な状況。ちょっと前まで俺には居場所がなかった。「空間」はあったが「居場所」が無くて、居場所を求めて、近所をブラブラブラブラ徘徊していた。ちっとも楽しくなかった。窮屈で窮屈で耐え難たかった。

今は、居場所がある。数日前、久々にこの空間に足を踏み入れた時、感覚的に「おかえり」って声が聞こえたような気がした。

もしここさえ、この空間さえ窮屈に思えてきたら、それこそ終わりだと思う。

俺は絵を描く時、テーマを決めてから描くということをしない。頭の中を出来る限り空っぽにして、手が動くに任せるだけのいわば「コックリさん式画法」。だからタイトルは毎回、出来上がったものを見て決めてる。

この『祈りの少女』は10cmくらいの小さな小さな絵。『鎖帷子』を描いた後の、普通なら寝るはずのタイミングに、なぜか全く寝る気がしなかったので、再び机に向かい、紙の上に適当にペンを滑らせてたら出てきた。気付けばそこにいた。めちゃくちゃシンプルなんだけど、めちゃくちゃ綺麗に思えたから、余計な手は加えずにこれで完成にした。

「こんなことってあるんだろうか..」などと思いつつ先程からじっと眺めているのだが、これが不思議なくらい飽きない。

自分の中からこんなものが出てくるとは夢にも思わなかった。

・女帝の心臓 ★★★★★

・チキン ★★★

・7 ★★★★

・父性 ★★★☆

・お手上げ天使 ★★★★☆

・邪涙神 ★★

・寝顔 ★★★★★

・アラジン ★★☆

・儀一郎 ★☆

・救援 ★★★★★

・迷信卿 ★★☆

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

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