大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

「わかばあります?」って聞いたら、「ないです」って言われた。

自分より随分歳上の、「大好き」どころではないくらい好きな人間が老いていく。

会いたいけど会えない日々。虚ろに重い表情を浮かべつつ、人生の裏庭に佇み老いていく、かつては誰より強かったその人の姿、背中を想い浮かべながら過ぎ行く日々。

わかる?

わからない人はもうこのブログを読まないでください。

村八分の歌詞の中に「そうさ全て俺のせいさ」というのがあって、俺はこれを聴くたびに少し救われた気がする。

「そうさ全て俺のせいさ」みたいな想いを日々重々噛みしめながら、謙虚に、必死こいて生きてる人間を見掛けたら俺は男女を問わず考える前に「友達になって!」って言う(最近、俺は本当に、友達になって欲しい人には「友達になって!」って言う)。

で、少なくとも、俺の友達はみんなそんな奴らだ。だから大好きだ。

一方、自分と考え方が違う=ムカつく、みたいな人がいる。

死ねばいいのに。

我慢すること、不本意な気持ちを背負うこと、我慢していながら、不本意な気持ちを背負っていながら、「余裕っすよ!」みたいな顔をする人のことを「大人」と呼ぶのなら俺は一生大人になんかなりたくない。

子供の時、俺は「じゆうちょう」が大好きだった。表紙を開くと真っ白。あれが大好きだった。

「大人」の自由―例えば居酒屋でここぞとばかりに馬鹿騒ぎしている大人たちの立ち位置。あれは「余白」であって、じゆうちょうの白じゃない。

余白な自由なんて、団地の中に取って付けたようにある陽のあたらない公園みたいなもんだ。

先生が「自由に、描きたいように描きなさい」と言うと、友人たちは困惑していた。俺はそんな友人たちがいつも疑問だった。みんな「〇〇を〇〇な感じに描きなさい」と言われたら文句一つ言わず描くのに、「自由に描け」と言われるとただただ困惑していた。子供心になんだか嫌な予感がした。

嫌な予感は的中した。気付けば正解か不正解しかない世界に放り込まれていた。

何が嫌いって習字の時間が大嫌いだった。自分の書いた字を、なんの躊躇も遠慮もなく「これが正解です」と赤い字で修正されるのが子供心に我慢ならなかった。

生きづらい。

休日。しかしながら金が無くて何もできず、とりあえずチャリンコを転がしてコンビニでビールを一本買って近所の公園に来た。

ビニール袋の音に反応して鳩が集まってきた。ビールの栓を開けると「なんや、食いもんちゃうやん」みたいな顔をして離れていった。

ウォークマンの中で回転してるCDは村八分の『ライブ+1』





俺、ほんの数年前までライブハウスを転戦してる誇り高きバンドマンだった。

チャゲ&ハゲ&派手&嫁

チャゲ&ハゲ&派手

チャゲ&ハゲ

部屋とYシャツともやし

俺は痩せても枯れても「音楽の人」である。従って、その辺の人よりは音に敏感で、ゆえに人の口調、その抑揚に対してもその辺の人よりは敏感である。

以前にもここで述べたように、俺は『わかば』という煙草を吸っていて、時に『わかば』な気分でなければ『エコー』というのを吸ってはいるが、基本的にはやはり俺は俗に言う「ワカバー」である。

タール19mg、ニコチン1.4mg。最強にして最恐。銘柄こそ『わかば』だが、その内容たるや若葉を踏みにじる勢いで殺人的であるからして、吸っているとたまにめちゃくちゃ気分が悪くなる。

今回はその『わかば』を購入する際の話。『わかば』だって煙草は煙草。頬に傷のある見るからに暴力的な人と路地裏で人目を忍んで落ち合っては取引をして手に入れるというようなスリリングなことをしなくても、その辺のタバコ屋やコンビニで普通に売っている。しかしながら、そうやって普通に売っているにも関わらず「わかばください」と言うと、微妙に店員の対応、イントネーションがおかしいことに最近気付いたのである。10中8、9「わ、わかばぁ!?」みたいな感じに言われる。そして「は、はい、わかばですね。えーっと、えーっとぉ」などとやや焦り気味にカウンター下を探られたりする。別に俺はヤク的なものを買いに来たわけじゃないし、だいたいそんなにあからさまに焦った対応をされると、周りの視線が気になる。強盗かなんかだと思われて通報されて、翌日の朝刊の片隅に「わかばで逮捕」なんて間抜けな見出しの横に顔写真が載るようなことになったら困る。生活に困る。

世に数多くいる愛煙家の中で、なぜ我々ワカバーだけがこのような目に遭わなきゃならんのか...真面目に考えてみた。そして、『わかば』という名称に問題があるんじゃないか?という結論に達した。このキツさ、この味、この価格、このご時世で『わかば』はないだろう。逆に言えば名称さえ変えれば、なにせ不景気な世の中なんだから、一箱190円のこの煙草はもう少し市民権を得られるはずだ。例えば、緑色のパッケージはそのままに『紅』とか、紅の後に一字添えて『紅鮭』とか、いっそのこと英語名に変えて『バイオレンス・ランジェリー』とか、煙草を抜いて販売して『箱』とか、なんだかよくわからんが『機関車』とか。JTにやる気さえあればなんとかなりそうなものなのだが。

なんともならんか..。だって俺、本当はホープライトが吸いたいんだもの。

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

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