大阪在住のうたうたい&絵描き&詩人 和田一憩(わだいっけい)のブログです。最新情報も随時配信していますので要チェック!!です。 携帯サイトはコチラ

プルルルル。プルルルル。プルルルル。プルルルル。

ガチャッ、「はい」

「あ、お久しぶりです。お元気で...あ、はい。え?自分が今何をすべきか...ですか?さあ、さっぱりわかりません。すいません。はい。え?自分の今の立ち位置...ですか?さあ、やっぱりさっぱりわかりません。すいません。え?地に...何ですか?あ、「地に足はついてるか?」とおっしゃってるんですか?あのぅ、お言葉ですが、自分がどこに立っているのかもわからない人間の足って地につくもんなんでしょうか?え?今「お前は幽霊か?」っておっしゃいました?これは面白いことをおっしゃる。いい歳して「幽霊」って。あは、あはははは。

―しばし沈黙。

ところで、逆にこちらからお尋ねしてもよろしいでしょうか?あ、ありがとうございます。ではお尋ねしますがあなたは今、何をすべきかご存知ですか?はい、ええ、あ、ご存知ですか。じゃ立ち位置はどうですか?はい、あ、あ、そうですか、それは素晴らしい!ということは地に足が...そ、そうですよね。ついてらっしゃいますよね。当然です。え?「私は誰かさんみたいに幽霊じゃないから」ですって?そうきましたか。あはははは。いやはや、本当にあなたはしっかりしておられますねえ。え?今、何ておっしゃいました?私はお前みたいに...何ですか?すいません、ちょっと聞き取れ...はい。私はぁ、お前みたいにぃ、何かにぃ、誰かにぃ、依存するということをぅ、しないぃ、自立したぁ、人間だから...ですか?なるほど!な〜るほどねっ...て、お前に言われたかねえよクソ馬鹿野郎が!!」

ガチャン!

絵を描く時、描き始める前に「綺麗な人を描こう」とか「可愛い娘を描こう」とかいった漠然とした方向性こそ(たまに)設定するけど、「こんな顔にしよう」みたいな具体的なヴィジョンはいまだかつて一度たりとも考えたことがない。俺自身、毎回、どんなものが出てくるのかは描き終わるまでわからない。だからこそ面白い。何が出てくるかわからないガチャガチャ的なドキドキ感、ワクワク感がたまらなく楽しくて、無我夢中になる。

例えば、『阿仁真里』さえも、阿仁真里を描こうと思って描き始めたわけじゃない。でも、出来上がってきたものを見た時に、本当に不思議だけど、阿仁真里にしか見えなかったから『阿仁真里』と名付けたのである。

阿仁真里って誰なのか。何なのかはここではあえて書かない。ご存知ない方は、今年の3月以降のブログに目を通していただければわかってもらえると思うのだが、阿仁真里という女の子は本来ならば中川翔子似なはずなのである。ところが、今回正体を現した阿仁真里は中川翔子とは似ても似つかない。にも関わらず、俺は出来上がった絵を見て、「あ、あ、阿仁真里だあ!」と思ったのである。

これいかに?

これはたぶん「中川翔子似」というのはあの時の俺が意識的に考えた像、要するに俺の願望した像であったのに対して、今回現れた姿は俺の願望を一切含んでいない、俺の無意識の部分から立ち上ぼってきた像だったからで、阿仁真里って一体何なのか、俺にとってどういった存在なのかという原点に遡って考えると、やはり阿仁真里の本当の姿は今回の絵『阿仁真里』そのものなんだと思う。だから俺自身も、絵を見たとたんに自分の意識的な部分が吹っ飛んで、願望的なものが吹っ飛んで、無意識の部分で思い出したように「あ、あ、阿仁真里だあ!」ってなことになったんだと思う。





とにかく、俺は絵を描く時は可能な限り何も考えないようにしている。そのことに細心の注意を払っている。もし絵を描く前に自分が少しでも何か余計なことを考えだしたなと感じたら机から離れて、煙草を吸ったり、散歩をしに出掛けたりして、一旦絵のことを忘れるように心掛けている。

俺は、「無意識」という名の、中に何が入ってるんだかわからないタンスの取っ手に手を掛けて、ドキドキワクワクハラハラしながら引っぱり出すというのが絵を描くということの一番の醍醐味だと思っている。だから極端な話、下手でもなんでも良いのだ。自分の中に何があるのか、何が眠っているのか、何が埋もれているのかということにこそ興味があるし、その結果、出てきたものが魅力的だったりした場合には、これはもう万々歳で、筆舌し難く嬉しくて、嬉しさのあまり部屋に飾って、何度も何度も繰り返し繰り返し眺めずにはおれないのである。

と、まあ長々と書いてしまったが、要するに俺が言いたいのは「阿仁真里ってちょっと乙葉に似てね?」ってことなのです。

10分で美人が描けるかに挑戦してみた。眠たくて、頭がぼ〜っとしてて、思考がほぼ停止している状態だからゆえに描けるような気がして描いてみたら描けた。





〈破棄〉

・蛇の涙

1位(―) 恋のジャンヌダルク

2位(初) 阿仁真里

3位(↓) 木陰の愛嬌

4位(―) 祈りの少女

5位(―) 葡萄の涙

6位(―) エキゾチック・ロマンス

7位(―) 救援

8位(―) 舞踏会に招かれて

9位(―) 姉

10位(―) 小悪魔SG





〈破棄〉

・THE HAIR

「あの〜、笑って欲しいんですけど...」と言ったのだが、一言「却下!」って言われたので、「じゃ、ご希望通りに...」と答えて描いた。

伝家の宝刀始動。記念すべ初作完成!でも...め、め、めちゃくちゃ難しい...。指先を使ったり、ティッシュを使ったりして試行錯誤に次ぐ試行錯誤。なんとか完成に漕ぎ着けたのはいいんだけど、これで良いんだか悪いんだかさっぱりわからない。

でもこれを見てから『蛇』を見ると、不思議と『蛇』が馬鹿みたいな絵に見えてきたので早速破棄します。あと、ついでに『何も言えなくて...夏』も。従って、ランキング暫定3位は『蛇の涙』ということで。

親父が、本格的に画家用のクロッキー(チョークともいう)をくれた。

ペン型で、太くてずっしりと重い。写真上の茶色い筒には替え芯が入っている。

子供の頃、「カッコエエなあ〜」とか思いつつ、このペンを触っていたことを覚えているが、あれから数十年後、まさか自分の物になるとは夢にも思わなかった。

次の絵からこれをフルに活用していくけど、その目印として次の絵からは絵に入れた「ikkei」サインの下に一本の線を引くことにしようと思っている。

使いこなせるかな。それが問題だ。

ちょっとでも気に入らない部分があると寝るに寝れんので、ちょっとだけ修正。完成。

『蛇』の右隣に貼って、ちょっとだけ眺めてから寝ます。

お疲れさまでした。

画用紙を手に入れて、力の限り描いて、力尽きた。

本日、最後の作品。

寝ます。

1位(―) 恋のジャンヌダルク

2位(―) 木陰の愛嬌

3位(初) 蛇

4位(↓) 祈りの少女

5位(↓) 葡萄の涙

6位(↑) エキゾチック・ロマンス

7位(↓) 救援

8位(初) 舞踏会に招かれて

9位(↓) 姉

10位(―) 小悪魔SG

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プロフィール

いっけい

ビートルズ好きの両親の元、ビートルズを子守唄に育ち物心が付く前から音楽に慣れ親しむ。
学生時代からいくつかのバンドを結成し関西を中心にライブに明け暮れる。
現在はソロでの音楽活動に加えイラストも手掛けるマルチアーティストとして活動の幅を広げている。

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