《6月》
・女帝の心臓 ★★★★★
・7 ★★★
・チキン ★★★
・父性 ★★☆
・お手上げ天使 ★★★
・邪涙神→破棄済
・寝顔 ★★★★☆
・アラジン ★★★
・儀一郎→破棄済
・救援 ★★★★★
・迷信卿→破棄済
・鎖帷子 ★★★☆
・祈りの少女 ★★★★★
・受容 ★★★★
・女性は綺麗 ★★★
・キャリアウーマンの微笑 ★★★★☆
・収穫祭と恋 ★★★★
・葡萄の涙 ★★★★★
・居酒屋「越乃歓梅」の女将 ★★★☆
・19 ★★★★☆
・口車 ★★☆
《7月》
・危険な女 ★★★★
・仮面 ★★★★★
※以上、現在所有画数20点。自己評価平均点 3.87点。
以前にも何度か述べたように、俺は男というのは一生「男の子」だと思っている。これはきっと事実で、女の人の中にはこのことをよくよく理解して潔く諦めた上でおおらかに男と接している人と、あくまでも「男の人」であってもらわねば困ると考えて、しかしながら何故かそうはならなくてイライラして、来る日も来る日もまるで子供を叱るような感じで、結局は不本意とはいえ「男の子」として男と接してしまっている人がいると思う。そして、これまた俺の完全な個人的意見だが、前者の女性は若さを保ち続けることができるが、後者の女性はかなりのスピードで老いていくような気がする。
だから「人間何事も諦めが肝心」というのは言い得て妙で、確かにそのとおりだと思うが、ただ「諦め」という言葉を受容的な意味で捉えるのか、断念的な意味で捉えるのかによって話は大きく違って来るように思う。ちなみに仏教の世界では「諦め」は、「明らかにする」という意味があるらしい。
ところで、実際は知らない。実際はどうか知らないが、俺が大好きな女優、松阪慶子さんは男をはなっから男の子として見てくれそうな気がする。だから大好き。笑いながら諦めてくれるような気がする。だから大好き。ここでちょっと夢を見させていただくと、もし俺が松阪慶子さんの彼氏だったとしたら、あのひとは俺が一生涯「男の子」なんだということを当たり前のように明らかにしてくれるような気がする。あのひとにはそんなオーラがある。だからほら、ね、あのひと、ず〜っと若いでしょ?綺麗でしょ?
男と女。お互いに良い意味で暖かく優しく潔く諦め合えばいいんじゃないかと思う。
彼氏彼女であろうが、夫婦であろうが、結句、男には女がわからないし、女には男がわからないんだから。
実はこれっぽっちも悪いと思っていないことについて謝ったり、実はこれっぽっちも納得していないことについて同意したふりをして頷いたり。
本当にそれで良いのか、野郎ども!
インポ野郎ども!
人間社会には暗黙の了解的なルールが数限りなくあって、ありとあらゆることに「こうじゃなきゃいけない」みたいなのがあって、そこを少しでも、少しの期間でも逸脱すると待ってましたとばかりに大勢の人間が突然立ち止まり、首を反転させて、その「裏切り者」のもとに駆け寄っていって取り囲んで口々に説教をする。
強い口調だったり、柔らかい口調だったり、人によって口調こそ違うが、それが説教であることに変わりはないし、みな基本的に同じことを言っている。
説教の内容は、早い話が「我々は我慢してるのに何故お前は我慢せんのか」だ。
学生時代、部活を休むと翌日必ず「なんで昨日来えへんかってん」なんて廊下などで同じクラブの奴に会う度に言われたが、俺はあれが、あの言葉が全く理解出来なくて不快で、中学高校と帰宅部で通したのだが、あの「なんで昨日来えへんかってん」だって、意味的には「我々は我慢してるのに何故お前は我慢せんのか」ってことで、俺はいつも「お前はそれを好き好んでやってるんじゃないのか?好き好んでやってることに道連れが要るのか?それじゃただの連れションじゃねえか」とか、「嫌ならやめりゃいいじゃねえか」とか思っていた。
大人になった今でも同じような場面にしょっちゅうでくわすし、その度あの時と同じような感想を抱く。
不特定多数の人間に認めてもらうのと引き換えに我慢してるんなら、それはおのれが好き好んで選んだ道なんだから道連れを求めるような真似をするな。放っといてくれ。俺はお前と並んでションベンしながら小声で誰かの陰口を叩くなんてのはまっぴらごめんだ。
俺は社会人としてイケてるとか、男らしいとか女らしいとか、そんなのはもう本当にどうでもいい。「自分らしい」ってのが一番で、自分らしさを求めて生きることが、くだらない暗黙の了解の外にあって、悪役として振る舞わねばならんのなら、いくらでも振る舞ってやろうと思う。
映画でもプロレスでもヒールがいなきゃ観てて面白くもなんともないだろうし、ヒールは極悪であればあるほど面白いってもんだろう。
ウルトラマンに「悪役になりたいです」と言わせたり、越乃歓梅の女将に「生きることに他人の承諾なんていらない」と語らせたのは誰か。
俺だ。
嬉しい言葉を本当にありがとう。
いつか一緒に越乃歓梅で一杯やりましょう。
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